僕たち夫婦にとって自分たちのヨットを持つという事は、単に海に出てセーリングを楽しむだけのヨットではなく、もう一つの我が家としてプチ船上生活を楽しむためのヨットを持つという意味合いがありました。なので、中古車を買うようにヨット本体を選ぶだけでなく、もう一つの家として場所についても当初からとても興味がありました。家を買うなら建物だけでなく立地も気になるのは当然のことで、幾ら簡易な船上生活であっても自分たちが居る間の住環境は僕たちのヨットライフにとってとても大切だと考えていました。

さて、今回はそんな僕たち夫婦がヨット探しをしながら「ヨットを見に行ったついでにやっていたこと」をご紹介したいと思います。

中古ヨットの殆どは売れるまでオーナー所有

以前に中古ヨットの販売方法は業者は在庫せずに仲介するケースが多いというお話をしたと思います。つまり、見に行くヨットの置いてある場所は、そのヨットの現在のオーナーが借りているヨットハーバーやマリーナだったりするのです。つまり、ヨットを実際に見に行けばヨットハーバーやマリーナの桟橋に立ち入ることができるのです。陸置きの場合には、保管している場所への出入りは割と簡単にできますが、係留の場合にはセキュリティーゲートがある場合が多く、桟橋には勝手に降りることができないのです。
更にヨットを見に行くメリットは、その船のオーナーさんもいらっしゃっていたりするので、ヨットの話だけでなく、そのヨットハーバーの情報やバースで過ごした時の感じなども聞くことができるのです。

ヨットハーバーやマリーナの見学も同時にする

そもそも、僕たち夫婦は冒頭にも書いたように、ヨットをもう一つの家として考えていたので、陸置きのヨットハーバーやマリーナは基本的にヨットに寝泊まりできないので考えていませんでした。でも中には陸置きでもヨットに来た時だけは滞在用の桟橋に係留して船に泊まることができるところなどもあることを知りました。ヨットをみるついでにそこのヨットハーバーやマリーナも見学できる良い機会と捉え、ヨットを見終わった後にヨットハーバーやマリーナの管理事務所に行って施設の見学や説明をお願いするようにしていました。
見学して気に入ったマリーナは、更に具体的な話を聞いたり、資料や見積書を貰って帰るなど、ヨットが手に入った時に直ぐに検討に入れるようにしていました。人気があるヨットハーバーやマリーナは既に順番待ち状態だったりして、いくらヨットを持っても直ぐには入れそうにないというところもありましたが、こちらもいつ気に入ったヨットが出てくるかは解りませんから、順番待ちでも話を聞いておいて損は無いって思いました。

ヨットハーバーやマリーナの空き情報

「空いてますか?」と電話で問い合わせても「今は空きはありません」「そうですか」…ガチャン。っていうやりとりは少なくないと思います。ヨットハーバーやマリーナ側は、日々こんな問い合わせの電話を受けていますから事務的なやりとりになるのも仕方ないことです。
しかし、実際に行って話を聞いてみると、いつ頃にどんな大きさのバースに空きがでそうだという話は聞けたりします。そのサイズに合ったヨットを自分が持たないと、そこに入れることはできませんが、実際に顔を突き合わせて話をすれば、実はいろいろと話が出てくるものなのです。

卵か先?ニワトリが先?

僕たちが中古ヨットを見に行ったついでに、話を聞きに行くようになったのは、見た船が売れて出て行ったら、そこのバース(船を入れる区画のこと)は空くよね、それなら話を聞いてみる価値があるんじゃないかっていう単純な発想からでした。船も決まっていないうちから置く場所を探すなんてと思われそうですが、実はそこは併行して進めておかないと逆に置き場がないから船を買えないということにもなりかねないと思ったのです。置き場が先?ヨットが先?いやいやどちらも併行して探すのです。だからこそ空き予定の情報は常に必要です。そのマリーナやヨットハーバーの担当者と面識を持っておくことは、その時に空きがなくても、いつ何時、空きが出るかはわからないのですから、空きが出そうになったら知らせて欲しいとお願いしておけるメリットもあります。

実際に現地に行って話すからこそ信用される

僕たちは、中古艇を見るためにそのヨットハーバーやマリーナに行きます。つまり、僕たちがヨットを持とうをしていることはまぎれもないい事実です。ヨットハーバーやマリーナの担当者に「今日は中古艇を見に何処のバースのなんという船をさっきみてきたばかりなんです」と話をこちらから切り出します。そうすると、冷やかしではなくてヨットオーナー予備軍だっていうことを相手も察して真剣に対応してくれます。そして、自分が何処の誰なのかハッキリと身分も明かします。僕の場合には名刺も担当者に渡していました。ヨットを探しているので何か情報があったらいつでも携帯電話に連絡して欲しいとついでに必ずお願いもしておきます。そうすると、先程ご覧になられた船はどうたったんですか?なんて話にもなります。そのオーナーさんはどんな人だとか、出港頻度などの情報を聞くこともできるたりします。まあ、個人情報ですから、あくまでも世間話程度にですが…。判断するうえで、役に立ったことは言うまでもありません。

最後に

僕たちのように、ヨットを第二の我が家のように使いたい場合には、ヨットの置き場も大切なヨットを楽しむためのアイテムの1つとなります。そういう意味で、ヨットハーバーやマリーナに行き見学し、話を聞き、更に実際に使っていたオーナーからも話が聞けるというメリットが中古ヨットを見に行く機会に同時に得られるのはとてもありがたいことです。僕たちの場合には、実際にヨット探しの中で行ったマリーナやヨットハーバーの中で最も僕たちの希望に近いマリーナをこうして見つけることができました。

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