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	<title>メインセイル | ヨットを楽しむ ～MALU SAILING～</title>
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	<description>ヨットを楽しむための情報ブログ</description>
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		<title>ヨットのトラベラー よもやま話</title>
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		<pubDate>Wed, 20 Aug 2025 08:37:53 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[ヨットを始めて十数年、最初はヨットのことなど全く知らないまま、興味本位で誘われるがまま、生まれて初めてヨットという乗り物に乗ってみたのですが、その最初のヨットに乗った時から今まで、トラベラーはヨットに欠かせない物だと僕は [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ヨットを始めて十数年、最初はヨットのことなど全く知らないまま、興味本位で誘われるがまま、生まれて初めてヨットという乗り物に乗ってみたのですが、その最初のヨットに乗った時から今まで、トラベラーはヨットに欠かせない物だと僕は思い続けてきました。最初は使い方や動かす理由など全く知らないまま、トラベラーを右に左にと言われ言われるがままに動かしてました。だから、僕にとってヨットのトラベラーはセーリングで必ず使う物というのがあたりまえになっていて、今も無意識のうちにトラベラーを動かしセーリングしてます。</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2025/08/IMG_0116.png" alt="" width="300" height="300" class="aligncenter size-full wp-image-8074" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2025/08/IMG_0116.png 300w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2025/08/IMG_0116-150x150.png 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2025/08/IMG_0116-200x200.png 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2025/08/IMG_0116-100x100.png 100w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>しかし、最近になって気付いたと言うか知ったのが、トラベラーがそもそも無いヨットがあることやトラベラーがあっても全く使っていないヨット乗りがいること。なるほど、考えてみればトラベラーが無くても、積極的に使わなくても、ヨットを走らせる事は出来るわけです。でも、僕がトラベラーを使っているのは、使うのがあたりまえだと思っているからということ、そして、僕の船のトラベラーの位置が大きく影響しているようです。本来のトラベラーの機能ではないけれど、メインセイルを下ろし、係留している時にキャビンの出入りにメインシートが邪魔になるのでトラベラーを使ってメインシートの位置を動かさないと邪魔なんです。言い換えればトラベラーを使ってどうしても動かさないといけないということもあってトラベラーを動かさざるを得ない状況だから、あたりまえにトラベラーを使うようになったとも言えます。まあ、そんな理由はどうでもよいことなのですが、今回はあまり使われていないらしいトラベラーについて諸々書いてみたいと思います。</p>

<h2><span id="toc1">トラベラーとは？</span></h2>
<p>トラベラー（traveller） は、正式名称は<strong>メインシートトラベラー</strong>と言います。ブームを左右に移動させて角度を細かく調整するための装置です。<br />
トラベラーは、船に対して横向けに設置されたレールとレールの上をスライドするカー、そしてカムクリートにより構成されており、ブームとカーをメインシートでつなぎ、カーはその左右から出ているコントロールロープを引いてブームを左右に移動させるようになっています。</p>
<h2><span id="toc2">トラベラーを使う作業上のメリット</span></h2>
<p>トラベラーが無くてもブームに直接コントロールロープを付けて引っ張ればブームを左右に動かすことはできます。ブームには既にメインシートが付いていますので、メインシートをブームを中心に左右に引き出すことでブームの角度を変えることができるようにしているトラベラーを持たないセーリングクルーザーも最近では多くなりました。この形ではブームの左右の振れはメインシートでコントロールしますが、上下の振れは常にバングで調整することになります。この時、メインシートを引いてブームの左右の振れ角度を変えるためにはメインシートにかなり大きな力が掛かっているため、メインシートをウインチで巻き上げるという作業が必要となります。しかし、トラベラーがあればトラベラーを動かすだけで素早く、且つ細かくブームを動かす（調整する）ことができるようになるのがトラベラーのメリットです。</p>
<h2><span id="toc3">どんな時にトラベラーを使うのか</span></h2>
<p>トラベラーを使うシーンは大雑把には2つあります。<br />
<strong>軽風時：</strong>トラベラーを風上側に引き上げ、ブームをセンターに近づけて<strong>推進力を確保する。</strong><br />
<strong>強風時：</strong>トラベラーを風下側に下げ、ブームを風下に逃がし<strong>ヒールを抑える。</strong></p>
<p>舵社発行のヨット百科には、トラベラーの項目に以下のように記述されています。<br />
“メインシートトラベラーとメインシートを併用することで、シーティングアングルとツイスト量を自在にコントロールすることができる。メインシートはそのままに、メインシートトラベラーを風下に落とせば、ツイスト量を変えずにシーティングアングルを保ったまま、ツイスト量だけを変化させることも可能だ。”<br />
と言うように書かれています。<br />
これを読んでもツイストやシーティングアングルなどの語句、セールトリムについて深く理解していないとトラベラーの利用方法がわからないですが、トラベラーの基本は風を力にしたり、風の力を抜いたり素早くできることにあります。</p>

<h2><span id="toc4">最後に… トラベラー雑学</span></h2>
<p>トラベラーですが、小型のセーリングクルーザーやレースなどは意識せずにゆったりクルージングを楽しむ向きのクルーザーにはトラベラーがありません。小型とは20フィート台の小さなクルーザーですが、そもそもレールを取り付けるスペースが無かったり、トラベラーを付けることで使い勝手が悪くなったりする事を嫌がって付いていない船があります。逆に小さくても競技用の470級などはトラベラーが付いています。大型の方は、そこまで細かくセールトリムしない、大雑把に簡単に乗りたいという指向のクルーザーはトラベラーを付けない傾向にあります。最近はシブのサイドカーもない、オートタックだとか、とにかくイージーセーリングを目指した船にはトラベラーがありません。逆にバリバリのレース艇は必ず艤装されていると言う具合です。</p>
<p>このトラベラーの語源は、「移動する」とか「動く」と言う意味のトラベルからそのまま来ている言葉で、昔の帆船には現代のトラベラーのような金属レールに動くカーが付いた艤装は未だありませんでしたが、ロープを張ったところにブロックを走らせるような艤装方法が初期のトラベラーだったようです。このブロックが移動する（動く）事から、トラベラーと呼ばれるようになったそうです。</p>
<p>また、トラベラーを使うメリットとしては、軽風時と強風時の2つを書きましたが、欧米の教本などでは、シブとメインセイルをの間の空気の流れを良くすること（ジブとメインの間隔が充分に離れている事）が、風の力を最大に利用できるという考えもあり、トラベラーを使ってブームを引き込む事で風の流れを適正化できると言う効果もあるようです。</p>
<p>ヨットは風を掴んで船を走らせる遊びですから、風の掴み方や流し方をセイルをコントロールして適切に調整する事で気持ちよく船を走らせるという事ですから、それを簡単に調節するための艤装のひとつがトラベラーだと言う事です。</p>
<p>我がMALU号の場合には、キャビンへの出入口（スライドハッチ）の前にメインシートとトラベラーがあるので、メインシートが真ん中にあると出入りの邪魔です。なので係留している時などはトラベラーを使ってブームを右いっぱいに振っています。キャビンから上がってコックピットに立った時にブームに頭をぶつけることも防げるので、トラベラーを使ってブームを移動させてると言うわけです。</p>
<p>まあ、折角付いている物ですから、遊び道具として動かしてみて楽しむと言うのがヨットの楽しみ方とも言えますね。</p>
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		<title>ブームバングという用語に疑問を感じて調べてみた</title>
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		<dc:creator><![CDATA[malusailing]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 19 Aug 2021 13:17:12 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ヨットギア]]></category>
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					<description><![CDATA[我家のMALU号ですが、購入して直ぐの頃、セーリングに出港したらバングが動かないことに気付いたのです。古い船にしてはしっかり太いブームバングシステムが組んであり、バングのブロックとロープはリジットケースの中に入っていると [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>我家のMALU号ですが、購入して直ぐの頃、セーリングに出港したらバングが動かないことに気付いたのです。古い船にしてはしっかり太いブームバングシステムが組んであり、バングのブロックとロープはリジットケースの中に入っているという物でした。バングが動かないということは常にブームの高さは一定だということです。それが問題であるかと言えば、拘らなければそんなに問題では無く、別にセーリングは出来るのですが動かないと気付いてしまうと、やっぱりこれは直さなきゃいけないよなってことになります。これが今なら、即断即決で修理か交換という判断になるのですが、当時はブームバングを気にするほどでは無かったというのが正直なところです。</p>
<p><img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2021/08/BOOMVANG300.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-7050" alt="BOOMVANG" width="300" height="301" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2021/08/BOOMVANG300.jpg 300w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2021/08/BOOMVANG300-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2021/08/BOOMVANG300-200x200.jpg 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2021/08/BOOMVANG300-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>当時はまだまだバングを調整するほどのセイルトリムの知識も腕前も無かったので、バングを引いたり出したりするということはしていませんでした。それでも我家のMALU号は結構帆走ってくれてたし、別に気にしないでいいかな？そのままでもいいか？っていう気持ちも心の片隅にあったのですが、やっぱり動くべきものが動いていないのは気になります。そこでこれを修理してやろうと先ずは考えたわけですが、ブームの下から取り外してみても、そこから先は全く分解も出来ないのです。押しても引いても動かないとあって、流石にこれは修理不能と諦め、新たにシステムを組み直すまでに３ヶ月くらいの時間を要することとなりました。<br />
今、MALU号に付いているブームバングは、最新のヨットもつけているものと同じシステムが組んであります。</p>
<p>このブームバング、よくよく考えるとちょっと疑問を感じます。それは、ブロックとロープだけの物はブームバング、ブームを支える支柱が付いている物もブームバングって呼んでいるのです。これって何だか違和感を感じます。そして、日本のヨット関連の書籍にもブームバングを書いてあるだけで、それを分けて考えるような記載や説明は一切ないのです。</p>
<p>ブームバングを組み直した頃からずっとこのことが気になっていたので、今回はこの「ブームバング」に関する疑問を解き明かしてみたいと思います。</p>
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</div>

<h2><span id="toc1">ブームバングとは？</span></h2>
<p>そもそもブームバングとは、ブーム &#8220;boom&#8221; を バング ”vang” するための物です。</p>
<p>ブームはメインセイルのフットの下にある「帆桁（スパー）」のことで、バングは「引っ張る」と言う意味です。<br />
つまり、メインセイルのフット全体を帆桁で引き下げる物のことです。<br />
英語では BOOMVANGS と単語の最後に&#8221;S&#8221;が付き、発音的にはブームヴァンと言うのが正しい感じです。ブームバングは完全な日本のカタカナ英語ですね。</p>
<p>元来は、ブームの下にブロックとロープでテークルを組んでブームとマストの付け根辺りに渡って組んであるテークルを指します。</p>
<h3><span id="toc2">ブームバングの役割</span></h3>
<p>ブームバングは、メインセイルに風が入ると、セイルが押されて風がセイルからこぼれようとするためにブームが持ち上がり、セイルの湾曲した立体形状が変わってしまうことから、風がメインセイルのリーチからこぼれ出してしまいます。風がこぼれると風による力を最大限に利用できなくなるということになります。そこで、ブームバングを引いてブームを引き下げることでセイルの形状を元通りの理想的なりった形状に戻すのがブームバングの役割です。</p>
<p>上りの場合にはメインシートを引き込むことでブームが下がるのでブームバングを引き込まなくても良いのですが、トラベラーの範囲を超えてブームを横に振り出した時にはメインシートでブームを引き下げることが出来なくなります。つまり、特にアビームから追風の帆走になるときにブームバングの最大の出番となるわけです。トラベラーのスライドレールの可動域が短いヨットほど、ブームバングの使用頻度は高くなるということですね。</p>
<h2><span id="toc3">もう１つのブームバング</span></h2>
<p>ブームバングと呼ばれているものがヨット界ではもう１つあります。それは同じ場所で使う物ですが、そもそもの「ブームを引っ張る」ブームバングに加えて、メインセイルを緩めたり下ろした時にブームが落ちてこないように「ブームを支える」ためのリジットパイプが付いているシステムもテークルと一緒にしてブームバングと呼んでいます。</p>
<p>さて、これではブームバングと言うだけでは、ヨットの中にある「位置」は解りますが、「物」としては特定できないわけです。つまり、ヨットにおける「ブームバング」とは、ヨットの位置名称と言えるかもしれません。<br />
では、このブームを支える方のブームバングは、何て呼び分ければよいのでしょうか？</p>
<h3><span id="toc4">引っ張り＋支える ブームバング</span></h3>
<p>メインセイルを緩めたり下ろしたときにブームが落ちてこないようにするために一般的な物はトッピングリフトです。<br />
トッピングリフトはブームの末端にマストトップから引き出されて結ばれたロープです。マストトップからブームを引き上げて（リフトして）いるからトッピングリフトというわけです。<br />
トッピングリフトがあれば「引っ張り支えるブームバング」は不要なように思います。しかし、「引っ張り＋支えるブームバング」にはトッピングリフトではできない機能があるのです。それは、セーリング中に風による急激なブームの挙動を抑え、ブームやグースネック（ブームとマストの接続点）への急激な負担を軽減する機能もあります。つまり、ショックアブソーバー的な緩衝機能があります。</p>
<p>更に、支えるという意味では小型ヨットのブームはメインセイルと合わせても軽いですが、ヨットが大きくなるとそれに比例してブームもメインセイルも大きく重たくなることから、ブームバングにはブームを持ち上げる力を補助するスプリングや油圧ダンパーが入っていてブームを容易に持ち上げることができるようになっています。これをトッピングリフトでブームを持ち上げるには、トッピングリフトロープをウインチに掛けて巻き上げる必要があり、簡単ではありませんね。</p>
<h3><span id="toc5">適切な名称は無いのか？</span></h3>
<p>「引っ張り＋支えるブームバング」には、適切な名称が無いのか調べてみました。しかし、ヨット業界で共通して使われている用語は決まっていないようです。<br />
よく使われているのは、「リジットブームバング」という言葉です。リジットは「硬い」とか「硬直した」という意味で、ブロックとロープのテークル状態のものはロープが柔らかいのでいわゆるソフトバングで、柔らかい（ソフト）に対して「リジット」と言う表現で支える機能がある物だということを表現したりしています。また、他にはリジットの代わりに「ハードバング」と言ってみたり、「ソリッドバング」と呼んでいる場合も見られます。</p>
<h3><span id="toc6">ギアメーカーによる製品名</span></h3>
<p>リジット部分だけを製品名で呼ぶ場合もあります。<br />
例えば、SELDEN社の「ロッドキッカー」、BARTON社の「ブームストラット」、FORESPAR社の「ヨットロッド」などがあります。これらの製品は、「引っ張る」ためのテークルは別に組みます。<br />
また、NEMO社の「リジットブームバング」と言う製品は、その名の通り支えるリジット部分とテークルが一体化した製品です。</p>
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</div>
<h2><span id="toc7">最後に&#8230;「分けて考えない」</span></h2>
<p>テークルを組んだブームバング、リジットフレームのあるブームバングのことを調べてみましたが、この両方をブームバングと呼ぶのは時の流れとギアの進化の過程でごちゃごちゃになっているように感じますが、今やブームバングに求められる機能は、引き下げるだけでなく、ブームを支え、適切な位置に容易に維持するということも求められているわけです。そういう意味で、リジットフレームが付いている物でも、これをブームバングと呼ぶのは自然なことのように感じました。<br />
では、リジッドフレームの無いブームバングを話の中で解り易くするためには、どう言えばよいのかという問題が残ります。今や、新型艇ではリジットフレームを装備していないヨットは殆どありません。重量を気にしてテークルだけのブームバングを付けるのはバキバキのレーシングヨットだけでは無いかと思います。そう考えると、ノーマルのリジットバングは今やスタンダードでは無いとも言えるので、これを表現するときには「テークルだけのブームバング」って表現すれば容易に理解、疎通できると思いました。</p>
<p>自動車のトランスミッションが、かつてはマニュアルがスタンダードだったのが、今やオートマチックが主流になったように、ブームバングも「ブームバング」と言えば「引っ張る＋支える」がスタンダードで「引っ張るだけ」は少数派になったということですね。</p>
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		<title>セーリングスピードをアップさせる15の実用的なヒント</title>
		<link>https://malu-sailing.com/archives/6303</link>
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		<dc:creator><![CDATA[malusailing]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 19 Jul 2020 13:39:27 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[ヨットに乗り始めた頃、ヨットのことを殆ど知らない僕たちはオーナーの言われるがまま、ある意味で機械のように作業をすることがクルーの役割で、クルーとして乗っていた数年間はいろいろと試してみるというようなことは殆なく只々指示に [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ヨットに乗り始めた頃、ヨットのことを殆ど知らない僕たちはオーナーの言われるがまま、ある意味で機械のように作業をすることがクルーの役割で、クルーとして乗っていた数年間はいろいろと試してみるというようなことは殆なく只々指示に従うというスタイルでした。しかし、そんな中でもヨットに乗るという貴重な体験を積ませて頂けた数年間であったことは言うまでもありません。その経験があったからこそ僕たち夫婦は自分たちのヨットを持つにまで至ったわけです。ですから、幾ら自分たちのヨットを持ったからと言って、最初から自信満々に何でもできたわけではありません。また、クルーをやっていたからと言ってヨットのことをなんでも解っていたわけでもありません。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
自分たちの船を持つと言うことは、こんどは全てを自分たちだけでやらなければならない、自分たちで全ての責任も負わなければなりません。それがヨットに乗せて貰っていたときと、自分たちがヨットオーナーになるということの大きな違いです。<br />
それまでの経験で、ある程度の操船技術や作業はやって知っていても、あまりやらせてもらうチャンスがなかったのがセーリング時のセイルの調整、つまり「セイルトリム」です。セイルトリムはヨットオーナー毎に違っていて、更にヨットによってリギング（艤装）も微妙に異なるので、セーリングやヨットのことが本質的にきちんと理解できていないと乗るヨットが定まらない人にとっては、なかなか手が出しにくいものでもあります。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
ですから、僕たち夫婦の場合には、自分たちのヨットを持って初めてセイルトリムについて本気で考えるようになったわけです。それは何故かと言うと、とても単純なことです。「ヨットは風を使って走らせることこそが楽しみの遊びであるから」です。それは、他のスポーツに例えるならば、ゴルフなら気持ちよくボールを真っ直ぐに飛ばせるようになりたいと思うのと同じように、セーリングもヨットという道具を使って楽しむ遊びですから、ヨットを少しでも早く走らせてみたいとか、弱い風でもうまく走らせたい、強風でも乗りこなせるようになりたいなどなど、そんな気持ちが起きるのは当然のことだからです。<br />
まあ、レースまでするわけではありませんから、ある意味のんびりセーリングを楽しめれば良いのですが、気持ちよく走らせたいと思う気持ちは誰でもあると思います。そして、陸で言えばバスのような大きさの乗り物を海上で風の力を使って走らせるなんて、それだけでもやっぱりワクワクするわけです。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
そこで今回は、ヨットを少しでも早く気持ちよく走らせるためのヒントを書いてみようと思います。<br />
</p>
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</div>
<h2><span id="toc1">アップウインドでのセイルトリムのヒント</span></h2>
<p>風上に向かって上って行くセーリング、クローズリーチからクローズホールドでのセーリングのヒントです。</p>
<h4><span id="toc2">1. テルテールの動きに注意を払う</span></h4>
<p>テルテールは、セイルに付けた「吹き流し（リボン）」のことです。セイルのリーチに付けたものは、リーチリボンとも言いますが、これらのセイルに付けたリボンはセイルの表面を流れる空気の様子を目に見える形で教えてくれます。このリボンの流れを整えるようにすれば最適な空気の流れが出来上がりヨットをより速く走らせることができます。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/telltail.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-6323" alt="テルテール" width="350" height="357"></p>
<h4><span id="toc3">2. ドラフトは加速時は深く、スピードに乗ったら浅く</span></h4>
<p>セイルを下から見上げた時、弓形のカーブを描いていますが、このカーブのことをドラフトと言います。セイルのクルーを目一杯引いた状態の時には弓形のドラフトは浅くなり、緩めた時には深くなります。このドラフトの量は自動車のギア（トランスミッション）のような働きをします。<br />
走り始めは低いギアからスタートするように、ヨットの場合には走り始めはドラフトを深くし、スピードに乗ってきたら徐々にドラフトを浅くします。つまり、走り始めは緩め、徐々にスピードにのってきたらセイルを徐々に引き締めてゆくというわけです。</p>
<h4><span id="toc4">3. ジブカーは弱い風では前方に、強い風では後方にする</span></h4>
<p>ジブのクルーから出ているジブシートは、ウインチに来るまでにジブシートトラックのブロック（滑車）を通っています。このジブシートトラックに付いているブロックのことをジブカーと言います。このジブカーの位置は、弱い風の時には前方にセットし、強い風の時には後方にします。<br />
風に対して上りの場合には、セイルを強く引き込む必要がありますが、ドラフトが浅くなり過ぎるとセイルが揚力を生み出すことが出来なくなるので、弱い風の時にはジブカーを前に出してドラフトの形を保ちながらセイルを強く引き込むことが出来るようになるわけです。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/d2be8671a2e7a4b695c6b99ebf8323fc.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-6340" alt="ジブカー" width="350" height="352" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/d2be8671a2e7a4b695c6b99ebf8323fc.jpg 350w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/d2be8671a2e7a4b695c6b99ebf8323fc-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/d2be8671a2e7a4b695c6b99ebf8323fc-200x200.jpg 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/d2be8671a2e7a4b695c6b99ebf8323fc-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 350px) 100vw, 350px" /></p>
<h4><span id="toc5">4. ジブシートにマークを付ける</span></h4>
<p>上りの風の時には、タックをします。タックはより素早く行うことで失速することなく、より速くヨットを走らせることが出来ます。そんなタックの時に、ジブシートにマークをしておくことで、より早くタッキング作業を行うことが出来ます。これはとても些細なことではありますが、ジブシートの引き込みが遅くなればなるほど、速度を失ってしまいます。</p>
<h4><span id="toc6">5. フォアセイルとメインセイルを同様にトリムする</span></h4>
<p>ヨットのセイルの合計面積のことをセイルエリアと呼びます。セイルエリアが大きければ大きいほどヨットは風の力を大きく得ることが出来るので、速く走ることが出来ます。しかし、ヨットは基本的にヘッドセイル（ジブ）とメインセイルの2枚でセイリングしますが、この2枚のセイルの両方が同じように適切にトリムされていないと、単にセイルエリアが広いだけでは速く走らせることはできません。ヘッドセイルもメインセイルも同じ風向きに合わせ、2つのセイルの表面を滑らかに空気が抜けてゆくように2枚セットでトリムすることでヨットを速く走らせることが出来ます。ヘッドセイルの表面を理想的に空気が抜けて行ったとしても、その後ろにあるメインセイルが適切にトリムされていないと、メインセイルの表面では空気の流れが乱れてしまい、スピードをロスしてしまいます。つまり、2枚1組としてセイルのトリムを考えるようにしなければならないというわけです。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/draft.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-6325" alt="メインセイルとヘッドセイル" width="350" height="347" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/draft.jpg 350w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/draft-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/draft-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 350px) 100vw, 350px" /></p>
<h2><span id="toc7">ダウンウインドでのセイルトリムのヒント</span></h2>
<p>ダウンウインドは追風（後ろからの風）でのセーリング、ブロードリーチ又はデッドランでのセーリングのヒントです。</p>
<h4><span id="toc8">6. セイルエリアを最大にする</span></h4>
<p>ダウンウインドでのセーリングは、アップウインドと異なり、セイル（帆）は揚力を生みません。つまり、単純に風にセイルは押されてヨットは進みます。ですから、セイルエリアを出来る限り大きくすることに注力することがヨットをより速く走らせることになります。</p>
<h4><span id="toc9">7. デッドランでは観音開きを使用する</span></h4>
<p>デッドランとは、風を真後ろから受ける状態のことを指します。デッドランの時にはヘッドセイルとメインセイルを左右に開いた観音開きと呼ばれる形に展開してメインセイルがヘッドセイルの当たる風を食い止めることなく効率的に風を受けられるようにしてセイルエリアを最大にします。しかし、この観音開きの状態で安定したセーリングするには、常に風を真後ろになるように進路を保つ必要があるので、ある程度の練習を常にしておく必要があります。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kannon.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-6328" alt="観音開き" width="350" height="350" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kannon.jpg 350w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kannon-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kannon-320x320.jpg 320w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kannon-200x200.jpg 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kannon-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 350px) 100vw, 350px" /><br />
この日本語で観音開きというセイルを開く方法は、海外ではグースウイング・フォーメーションとかバタフライ・フォーメーションとも呼ばれています。</p>
<h4><span id="toc10">8. ジェノアでスピンポールを使う</span></h4>
<p>観音開きでセーリングしている時、メインセイルはブームで保持されていますが、ジェノアは不安定です。ですから、ジェノアの形を保つためにスピンポール（スピネーカーを展開するときに使うポール）を利用することで、セイルの展開を安定させることができます。</p>
<h4><span id="toc11">9. 30度程度斜め後ろから風を受ける</span></h4>
<p>実はセーリングにおいて真後ろからの風はあまり効果的ではありません。理由は、ヨットの操舵がとてもシビアになるからです。追い風による後ろからの波の影響も大きく受けることから、波を受けると船体が向きを変えようとするたびに舵を調整する必要があります。ですから、できれば真後ろの風から30度程度斜めになるようにすることでセイルを安定させ、操舵も固定し易くなり、全体的に安定したセーリングをすることができます。それは結果的に速く走ることでもあります。</p>
<h4><span id="toc12">10. セイルから風をこぼさないようにする</span></h4>
<p>セイルから風がこぼれることにより、その分の風の力をロスします。よくあるのは、セイルを緩め過ぎることで、セイルの上部が開き過ぎてしまうことがあります。ですから、セイルエリアを広げようとしてセイルを緩め過ぎない様にきをつけましょう。</p>
<h4><span id="toc13">11. 可能なら追い風専用セイルを使用する</span></h4>
<p>後ろからの風に対して既存のフォアセイルやメインセイルだけでは非効率だということからスピネーカーは開発されました。軽く大きく展開することができるセイルは、広い範囲をカバーすることができます。しかし、スピネーカーなどの大型セイルを使う時には注意が必要です。それは、突風などの大きな重たい風が急に向きを変えて吹きこむと、条件によってはヨットを転倒させてしまう程の力を持っているからです。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/57f2582cfa7a712680e49a67a17f7587.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-6332" alt="追い風専用セイル" width="350" height="349" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/57f2582cfa7a712680e49a67a17f7587.jpg 350w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/57f2582cfa7a712680e49a67a17f7587-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/57f2582cfa7a712680e49a67a17f7587-320x320.jpg 320w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/57f2582cfa7a712680e49a67a17f7587-200x200.jpg 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/57f2582cfa7a712680e49a67a17f7587-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 350px) 100vw, 350px" /></p>
<h2><span id="toc14">真横からの風でのセイルトリムのヒント</span></h2>
<p>ヨットの真横から吹く風でのセーリングをビームリーチと言います。ビームリーチでのセーリングのヒントです。</p>
<h4><span id="toc15">12. 横からの風が最速のコース取りです</span></h4>
<p>アップウインドでセーリングしている時、感覚的には物凄くスピードが出ているように感じます。そして、ダウンウインドでのセーリングの時は、その逆に感覚的には殆ど走っていないように感じます。これは、見かけの風の体感量が異なるからですが、実は最もヨットが効率的に速く走ることが出来る風は実は横からの風です。その理由は、横からの風の場合には、セイルが生み出す揚力と後ろから受ける風の力の両方の推進力がセイルに掛かるからです。ですから、出来る限り横からの風（アビーム）を受けるようなコース取りでセーリングすることが、ヨットを速く走らせることになります。</p>
<h4><span id="toc16">13. 風の力をこぼさないようにバングを引き締める</span></h4>
<p>ビームリーチでのセーリングでは、メインセイルでしばしば風の力を取り逃がしてしまうことがあります。そんな時にはバングを引き締めてセイルを少し平坦にします。また、ジブの上部は必然的に多少風を取りこぼしてしまいますが、それが中央部の風までこぼさないように少しセイルを引き込みます。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/cc2ba828a27c169043d715244e745c6f.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-6343" alt="ブームバング" width="350" height="350" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/cc2ba828a27c169043d715244e745c6f.jpg 350w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/cc2ba828a27c169043d715244e745c6f-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/cc2ba828a27c169043d715244e745c6f-320x320.jpg 320w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/cc2ba828a27c169043d715244e745c6f-200x200.jpg 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/cc2ba828a27c169043d715244e745c6f-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 350px) 100vw, 350px" /></p>
<h4><span id="toc17">14. 強風時にはバングを少し緩める</span></h4>
<p>横から強い風に遭遇すると、ヨットは大きくヒールして不安定になります。そんな時には、前の項目の逆でバングを少し緩めることで風の力を少しこぼして帆に掛かる力を減らすことで快適な状態に戻ります。不安定な状態を継続することは、結果として速くセーリングすることが出来なくなります。<br />
セイルをリーフ（縮帆）するなどの方法もありますが、バングを調整するということが最も速く簡単に利用できる方法の１つです。</p>
<h4><span id="toc18">15. メインセイルとヘッドセイルの間隔を広げる</span></h4>
<p>横からの風を受けてセーリングしているとき、メインセイルとヘッドセイルは同じ舷に出します。このとき、メインセイルをかなり外側に振り出すことになるので、ヘッドセイルとの間の空間が小さくなる傾向にあります。そうしたことで、セイルが互いの周囲の空気の流れを乱してしまう可能性があります。空気の流れが乱れると、揚力がうまく生み出せなくなるばかりか、後ろから押す力も弱まります。その状態は、テルテールを参照することで発見することができます。<br />
[br num=&#8221;1&#8243;]<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kankaku.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-6335" alt="間隔をあける" width="350" height="350" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kankaku.jpg 350w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kankaku-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kankaku-320x320.jpg 320w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kankaku-200x200.jpg 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/07/kankaku-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 350px) 100vw, 350px" /><br />
こういう時には、ヘッドセイルをより大きく外側に開いて、メインセイルとの間の空間を増やし、気流の乱れを起こさないように調整することで、より大きな力を生み出すことができるようになります。<br />
<div id="rinkerid6337" class="yyi-rinker-contents  yyi-rinker-postid-6337 yyi-rinker-img-m yyi-rinker-catid-852 ">
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<h2><span id="toc19">最後に&#8230; 「素早くできることが最大のポイント！」</span></h2>
<p>ヨットをより速く走らせるための「セイルトリムのコツ」のヒントは、今回ご紹介した以外にも沢山あります。しかし、先ずは簡単に迅速にできるということが船足を落とさない、つまり速く走るためのポイントとなります。船足を落とさずにセーリングし続けることができれば、その後に他の細かな微調整や作業を行うことができます。<br />
また、ヨットを速く走らせるためには、練習も必要です。今回ご紹介したたった15個のヒントも、ヨット上でスムーズに作業を進めることができないと、みるみるうちに船足は落ちてしまいます。ですから、練習をより多くする、経験をより多く積むことで、ヨットを快適に速く走らせることが出来るようになります。これってとてもあたりまえのことですが、ヨットを買い替えたばかりだと、やっぱり新しいヨットに慣れないことから、以前のヨットよりもスピードに乗ることができないなんて話をよく耳にします。自分の乗るヨットの性格や癖を知り、操船に慣れることでしか、その部分を補うことはできません。ですから、せっかくヨットを持ったら、出来るだけ多く海に出て、いろいろとセイルトリムを試してみるようにしたいものです。</p>
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		<title>ヨットの種類　～マストとセイルの数による違い～</title>
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		<dc:creator><![CDATA[malusailing]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 16 Apr 2019 12:59:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ヨットの種類]]></category>
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					<description><![CDATA[ヨット（セーリングボート）という乗り物は実に厄介です。以前にヨットの大きさ別の呼び方をご紹介しましたが、ヨットのことに興味を持ち始めると更にややこしくなってきます。自動車の世界でも、凸型をした車を「セダン」、四角い箱のよ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ヨット（セーリングボート）という乗り物は実に厄介です。以前にヨットの大きさ別の呼び方をご紹介しましたが、ヨットのことに興味を持ち始めると更にややこしくなってきます。自動車の世界でも、凸型をした車を「セダン」、四角い箱のような車を「ワンボックス」、屋根が無い車を「オープンカー」や「スポーツカー」、四輪駆動のちょっと背の高い車を「SUV」なんて言ったり、一口に自動車と言ってもいろいろタイプ別の呼び名があります。これと同じようにヨットの世界でも外見的な違い（タイプ別）に呼び名があります。以前にこのブログで大きさ別や胴体（ハル）の数などでの呼び方はご紹介しましたが、艇のサイズ（大小）に関わらずヨット（セーリングボート）にとって最も大きな外見的違いと言うと、やはりマストの本数とセイル（帆）の形や枚数の違いでです。マストの数や帆の形や数は、艇のサイズに対して帆の面積（セイルエリア）が広ければ広い（大きい）程、風の力を効率的に受けて走ることができるので、大きな艇だとマストや帆の数は多くなる傾向に昔はありました。しかし、現代では技術の進歩によりマストはとても高くすることが出来るようになり、また、帆も軽くて丈夫、そして大きく作ることができるようになったことで、昔のような帆をたくさん上げて走る必要がなくなりました。これも以前にご紹介した「世界最大のセーリングヨットランキング」をご覧頂ければ一目瞭然、最新のセーリングヨットでは巨大な船体でもマストの本数は1本から多くても3本、帆の数も少なくとてもシンプルになっています。</p>
<p>最新技術を用いたセーリングヨットはまだまだ少数派ではありますが、今私たちが楽しんでいるヨットの多くはいくら古くてもせいぜいここ100年間くらいの間に製造されたものが殆どです。しかし、この100年の間には多くの試行錯誤が繰り返され、その用途やサイズ、更にセーリングスタイルによって適切なタイプが選ばれるようになりました。</p>
<p>そこで今回は、このマストの本数とセイルの数（や形）の違いによる呼び方についてお話したいと思います。</p>


<h2><span id="toc1">現代ヨットの基本は1本マストと2枚のセイル</span></h2>
<p>ボートにセイル（帆）を用いて風の力を使って走らせるようになったのは、古代エジプト時代の紀元前2500年前後と言われています。当時のセイルは横竿に縛り付けた1枚の帆を2本の支柱を左右からA型に組んだマストに吊るし追風（後ろ側から来る風）を利用して船を走らせていました。（向かい風の時にはマストを倒し、帆を畳みオールを使って船を走らせていました。）追風を受け船の前後に対して横向きの竿に帆を縛り付けた帆を横帆と呼びますが、太古の昔から割と近代まで同じ原理の横帆を用いていました。しかし、この横帆に対して縦帆（船の前後に対して縦、つまり前から後ろ向きに広げる帆）が出現したことで、船は風上から風下向き（後ろ側から風の力に押されて進む）だけでなく、風に対して向かい斜めではありますが、風上側にも走れる（斜め向かいをジグザグに切り上がってゆくことで、風上方向に行ける）ようになりました。<br />
現代のヨットは、この縦帆を使って帆走するのが基本で、後ろ側からの風の時には縦帆の後ろ側を大きく緩めることで帆が船体に対して横に張り出すことで横帆と同じ効果を得て帆走します。<br />
縦帆は1枚でも十分に機能はしますが、帆をできるだけ大きくするためにはマストを船のできるだけ前方に立てることになり、追風の際に帆を横に張り出した時にバランスが大きく崩れます。しかし、帆は大きくすればするほど風の力を大きく有効利用できるのですから、1枚の大きな帆では限界があります。そこで考え出されたのが、1本のマストに対してマストの前後に2枚の縦帆を置く形です。現代ヨットは基本的に、この1本のマストに対して2枚の帆が基本形になっています。</p>
<h2><span id="toc2">2枚の帆が1本のマストに付いているわけではない</span></h2>
<p>実は1本のマストに2枚の帆という表現ではマストに2枚の帆が取り付けられているように思われるかもしれません。しかし、それは間違いです。縦帆はそれぞれ帆の前側を固定し後ろ側を緩めたり引き込んだりすることでコントロールしています。つまり、2枚あるうちの前側の帆はマストに取り付けられている（固定している）わけではありません。マストには後ろ側の帆だけが取付られています。では、前側の帆は何につけているのかと言うと、マストの頂上付近から船首に向けてマストを支えるためにワイヤーが引かれています。これは、マストが後ろ側に倒れないようにするだけでなく、前側の帆を取り付けるステー（支柱）にもなっています。後ろ側の帆はマストをステー（支柱）としてマスト背面に取り付けられています。</p>
<p>縦帆の説明が終わったところで、ようやく今回の本題である「マストの本数とセイルの数や形の違いによる呼び方」に入りたいと思います。</p>

<h2><span id="toc3">1. スループ　(SLOOPS)</span></h2>
<p>現代ヨットの基本形は、1本マストにヘッドセイル（マストより前側の帆）とメインセイル（マスト後方の帆）のセイル2枚の組み合わせですが、これを「スループ」と言います。別名（通称）、バミューダリグ(Bermuda rig)とか、マルコーニリグ(Marconi rig)とも呼ばれたりします。それぞれの語源は、バミューダリグは17世紀にバミューダ地区で最初にこの形が用いられたことが起源となっており、マルコーニリグはマストの立っている見た目が無線の鉄塔のように見えることから無線を発明したマルコーニに因んで、そのように呼ばれるようになりました。スループ(SLOOPS)の語源はオランダ語の&#8221;SLOEP&#8221;が起源でボートと言う意味です。</p>
<p>スループには、更に「トップマストヘッドリグ」と「フラクショナルリグ」に分けられます。</p>
<h3><span id="toc4">トップマストヘッドリグ　(TOP MASTHEAD RIG)</span></h3>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-67 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2018/09/dsc_0191-e1555334256691.jpg" alt="" width="299" height="300" /><br />
この形がスループにおける基本形であることからトップマストヘッドリグとはあまり言われません。トップマストヘッドの意味は、ヘッドセイルがマストの頂上（トップマストヘッド）まで引き上げられている形を指します。<br />
トップマストヘッドリグの特徴は、メインセイルよりもヘッドセイル面積が大きく、メインセイルにヘッドセイルが大きく重なるヘッドセイルを取り付けることができるので、ヘッドセイルの方が大きな力を生むことが出来ると言えます。（上の写真でもヘッドセイルがメインセイルに大きく重なり合っています。）</p>
<h3><span id="toc5">フラクショナルリグ　(FRACTIONAL RIG)</span></h3>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-2165 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/04/fracti.jpg" alt="" width="329" height="300" /><br />
トップマストヘッドリグに対して、フラクショナルリグはヘッドセイルがマストの頂上ではなく少し下でマストに接続しているのが特徴です。最近のヨットの殆どは、この形が採用されています。フラクショナルリグにすることによって、セイルトリムがより細かく容易にできるようになったのが特徴です。<br />
また、フラクショナルリグの場合にはヘッドセイルがマストヘッドリグに比べて小さく、その分マストが前寄りに設置されおり、メインセイルがその分大きくなる傾向にあります。特に最近ではヘッドセイルのオートタック化によりヘッドセイルはより小さくメインセイルに重ならない設定になっています。</p>

<h2><span id="toc6">2. カッター　(CUTTER)</span></h2>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-2163 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/04/cutter-e1555333916449.jpg" alt="" width="301" height="300" /><br />
カッターはスループと一見よく似ていますが、ヘッドセイルとメインセイルの間にステイセイルがある形を言います。わかり易く表現すると、ヘッドセイルが2重になっている（ヘッドセイルの内側に一回り小さなステイセイルがある）ように見えます。<br />
&#8220;CUTTER&#8221;の語源は、海の水を切り裂いて走る様子（切る＝cut）がカッターと呼ばれるようになったようです。<br />
カッターはスループのヘッドセイルを2枚に分けたような機能があり、2枚のセイルを上げ下げすることでセイルサイズを調節し易くし、艇をあまりヒールさせずに立てた状態で帆走させやすくする効果があることで、主に外洋に出るヨットが多くこの形を採用していました。現代では、ステイセイルとヘッドセイルのコントロールが煩雑なことや、ヘッドセイルのファーリング化（ヘッドセイルを巻き取る機能）により、セイルサイズを変えるために帆を上げ下げせずに巻き取りの量を調節することで自由にサイズ調節できるようになったことから、この形は少なくなっています。</p>
<h2><span id="toc7">3. ケッチ　(KETCH)</span></h2>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-2160 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/04/ketch-e1555333653180.jpg" alt="" width="336" height="300" /><br />
外見的にはマストが2本で前のマストより後ろのマストがやや小さい（低い）形をケッチと言います。<br />
&#8220;KETCH&#8221;の語源は、&#8221;catch&#8221;から来ており、獲物を獲る(=catch)意味のcatch boat（漁船）からきています。漁船にこの形が多く用いられていたことから、この言葉になったようです。次のヨールにも関連しますが、昔の漁船は手漕ぎでしたが、風の力を利用してより早く漁場に行くために漁師がこの形を使ったのは容易に想像できます。<br />
ケッチの場合、前側の背の高いマストをメインマスト、後ろ側の背の低いマストをミズンマストと呼びます。セイルは前から順に、ヘッドセイル、メインセイル、ミズンセイルと言います。</p>
<h2><span id="toc8">4. ヨール　(YAWL)</span></h2>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-2157 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/04/yawl-e1555333155744.jpg" alt="" width="308" height="300" /><br />
2本マストでも、前のメインマストよりもミズンマストがかなり小さなものをヨールと言います。ケッチとの違いは、ケッチはメインマストとミズンマストの大きさは殆ど同じか、やや小さい程度ですが、ヨールのミズンマストはかなり小さいです。<br />
&#8220;YAWL&#8221;の語源は、オランダ語の&#8221;jol&#8221;(ヨール)で、&#8221;jollyboat&#8221;からきています。&#8221;jollyboatは手漕ぎの小船のことですが、この手漕ぎ船に小さな帆を前後に付けたのが漁師でした。手漕ぎで漁場まで行く労力を風の力を利用しようとしたわけです。また、漁をしている間、船を安定させるためにボートの後端に小さな帆を付けることが有効であることも漁師が考え出したようです。昔の漁船は、手漕ぎがメインだったので、漕ぐスペースを確保するために帆は前端と後端に取り付けられていました。ちょうど後に紹介するキャットリグの後端に小さな帆を取り付けた形でした。<br />
ヨールにおけるミズンマスト（後ろのマスト）とミズンセイル（後ろの帆）は、船の動力源として風を利用する機能ではなく、船のバランスを取るためのセイルです。セーリング中の直進性を良くしたり、遊漁船のスパンカーと同じように船首を風上に向け船の針路を安定させたり、風や波による漂流を少なくする、また風上に向けることによって横揺れを低減させ作業性や船の安全性を向上させるなどの機能です。<br />
最近のヨットでは、この形は殆ど採用されなくなりました。<br />
ケッチとヨールの見分け方は、マストサイズ以外にはミズンマストがラダー（舵）より後ろ側にあることでも見分けがつきます。<br />
※上の写真では、カッターリグのヨールと言う複合設定になっています。</p>
<h2><span id="toc9">5. スクーナー　(SCHOONER)</span></h2>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-2158 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/04/schoonaer.jpg" alt="" width="323" height="290" /><br />
スクーナーは前方のマストよりも後方のマストが高いものを言います。マストの数は、2本から6本までありますが、スクーナーの多くが2本マストです。<br />
&#8220;SCHOONER&#8221;の語源は諸説ありますが、オランダ人が&#8221;een schoone schip&#8221;（美しい船だ）とスクーナータイプの船を初めて見て言ったことから由来しているという説があります。<br />
※上の写真では、ガフリグにトップセイル付きのスクーナー(トップスルスクーナー）と言う設定になっています。<br />
</p>
<h2><span id="toc10">6. キャット　(CAT)</span></h2>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-2155 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/04/cat-e1555332871271.jpg" alt="" width="265" height="300" /><br />
キャットは、1本マストに1枚のセイルで日本ではディンギーと言われる小型ヨットの多くがこの形でキャットリグです。海外ではキャットボートと呼ばれ、デイセーリング艇からクルーザまで存在しますが、日本では小型のディンギーが殆どです。<br />
&#8220;CAT&#8221;の語源は、catboatからきており、catには狭い空間「狭苦しい場所」と言う意味があり、catboatは小さな狭苦しい船という意味です。</p>
<h2><span id="toc11">7. ガフ　(GAFFERS)</span></h2>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-2152 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/04/GUFF-e1555332232816.jpg" alt="" width="307" height="300" /><br />
日本ではガフリグという言い方をするこのタイプの特徴は、メインセイルが台形であるという事です。三角形のセイルよりも四角である台形の方がセイルエリアは大きくすることができます。台形であることから、セイルの上辺をスパー（帆桁）で広げてやる必要があります。このスパー（帆桁）のことをガフと呼ぶことから、このタイプをガフリグ艇と言います。<br />
※上の絵ではスパーの上にトップセイルが付いている設定になっています。</p>
<h2><span id="toc12">8. その他</span></h2>
<p><img decoding="async" class="size-full wp-image-2168 alignnone" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/04/catketch-e1555336649684.jpg" alt="" width="309" height="300" /><br />
変わり種としては、上の写真のような2本マストのケッチスタイルに2本ともがキャットリグと言うもので、キャットケッチと言います。このスタイルは非常に珍しいです。</p>
<h2><span id="toc13">最後に ～ヨットを見て楽しむ～</span></h2>
<p>ここに挙げたもの以外にも、帆船の世界には様々なタイプはありますが、ヨット（セーリングボート）においては網羅できていると思います。最後に挙げたキャットケッチのようにキャット＋ケッチというような複合型は他にも見られますが、基本は全て同じです。これらの事を知っていれば、海に行っても単にヨットを眺めるだけでなくヨットを観察することで楽しめると思います。</p>
<p>尚、何もない船体（boat）に「マストや帆」(rig)を取り付けることを、リギング(riging)、日本語では艤装（ぎそう）と言います。</p>
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