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	<title>世界最大のセーリングヨット | ヨットを楽しむ ～MALU SAILING～</title>
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	<description>ヨットを楽しむための情報ブログ</description>
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		<title>木造で挑む世界最大スーパーセーリングヨット</title>
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		<dc:creator><![CDATA[malusailing]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 13 May 2020 10:34:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ヨットのいろいろな楽しみ方]]></category>
		<category><![CDATA[スーパーヨット]]></category>
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					<description><![CDATA[スーパーセーリングヨットの建造は、2017年頃にピークを迎え、&#8221;Sailing Yacht A&#8221; や ”Maltese Falcon&#8221; などが次々とローンチされました。これらのスーパー [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>スーパーセーリングヨットの建造は、2017年頃にピークを迎え、&#8221;Sailing Yacht A&#8221; や ”Maltese Falcon&#8221; などが次々とローンチされました。これらのスーパーセーリングヨット建造の背景には、化石燃料の使用による環境問題と、それに伴う船舶に対しての規制や罰則の強化により、新たな船舶の推進動力源の開発競争に対する投資活動が裏側に見え隠れするわけです。そこで注目されたのが再生可能エネルギーである風の利用、つまり大型商船に適用できる新たなセーリングリグとセーリングの専門知識や技術を要さずセイルコントロールができる自動化システムの開発でした。”Maltese Falcon&#8221; は、その課題に対して、1人のスキッパーで88m(256ft)のスーパーヨットが操船可能なセーリングシステム &#8220;Dyna-Rig&#8221; を実用化し、既に販売が開始されています。しかし、このような新たなセーリングシステム開発競争とは一線を画した別の視点での「グリーン」スーパーセーリングヨットとして建造が進んでいるヨットがあります。</p>
<p>それが「木造で挑む世界最大のスーパーセーリングヨット」&#8221;Dream Symphony&#8221; です。<br />
今回は、未だローンチされていないヨットではあるのですが、ご紹介しておきたいと思います。</p>

<div class="wc-shortcodes-row wc-shortcodes-item wc-shortcodes-clearfix">
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</div>
<h2><span id="toc1">「グリーン」スーパーセーリングヨット &#8220;Dream Symphony&#8221;</span></h2>
<p>ドリームシンフォニー&#8221;Dream Symphony&#8221;の建造計画が決定したのは2011年のことで、当時世界最大と言われた&#8221;EOS&#8221;の93m(304.1ft)を上回る141m(463ft)で、世界最大となる予定でした。しかし、2015年に&#8221;Sailing yacht A&#8221; が143m(473ft)で先に進水したことで、その出ばなをくじかれたような形になってしまいました。<br />
しかし、ドリームシンフォニーには、純粋なセーリングスーパーヨットとして計画されており、更に船の造船過程での環境負荷を低減する対応策（グリーン認証）として、構造材を金属やFRPなどを使用するところを「木」で大型船を造るという、未だかつて誰も成し遂げたことがない史上最大の木造帆船プロジェクトになっています。</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-5416" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/05/Dream-Symphony.jpg" alt="Dream Symphony" width="350" height="469" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/05/Dream-Symphony.jpg 350w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/05/Dream-Symphony-299x400.jpg 299w" sizes="(max-width: 350px) 100vw, 350px" /></p>
<h2><span id="toc2">ヨットを造る前に造船所を建設する</span></h2>
<p>このプロジェクトは壮大です。未だかつて、こんな巨大な木造帆船を建造したことがないために、造船所の建屋をこのプロジェクトのために建設するところから、このプロジェクトは始まりました。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-5419" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/05/Dream-Ship-Victory.jpg" alt="Dream Ship Victory" width="300" height="209" /><br />
デザイナー兼起業家のヴァレリー・ステパネンコ&#8221;Valeriy Stepanenko&#8221;は、ラミネートウッドを主な材料とした、エキゾチックで美しい大型豪華帆船を建造することをコンセプトとした、ドリームシップビクトリー&#8221;Dream Ship Victory Limited&#8221;を設立し、スーパーヨット造船の場所としてトルコを選びました。トルコは伝統的なスタイルの帆船を建造してきた伝統のある地域で、この歴史的な造船地区にいる職人を利用するために、トルコのボズブルン&#8221;Bozburun&#8221;にドックヤード&#8221;Dockyard&#8221;と呼ばれる造船所を設立し、ここでスーパーヨットの建造を行うことになったわけです。</p>
<h2><span id="toc3">ドリームシンフォニーの仕様</span></h2>
<p>ドリームシンフォニーは、全長141メートル、全幅18m、ドラフト8m、マストトップまでの高さは70m、総トン数5220t、セイルエリアは5080㎡、4マスト・ステイスル・スクーナーです。<br />
最大速度は、機走で19.5ノット、セーリングでは27～30ノットを想定しているそうです。<br />
メインエンジンは、2機の電動モーターで、4台のディーゼルメインジェネレーター(5000kw)の他に、ハウス用のジェネレーターが2台(1000kw)、緊急用に更に1台(500kw)搭載されるとあります。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-5422" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/05/36b2c6e3c22e0be5f84d4f3c9ce138ca.jpg" alt="ドリームシンフォニー" width="350" height="279" /><br />
インテリアや各種装備などは、下の動画で見て頂けます。<br />
プールの床がせり上がりヘリパッドになるあたりのアイデアはなかなか面白そうです。</p>
<div class="al-c"><iframe loading="lazy" src="https://www.youtube.com/embed/Isbl0sT77Tg" width="400" height="225" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"><span data-mce-type="bookmark" style="display: inline-block; width: 0px; overflow: hidden; line-height: 0;" class="mce_SELRES_start">﻿</span></iframe></div>
<div></div>
<h2><span id="toc4">バイオマス資源を利用した木造スーパーヨット</span></h2>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-5421" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/05/1793a1af0950971784a4508ae15daeee.jpg" alt="構造" width="350" height="293" /><br />
木材はアフリカンマホガニー（イロコ）を使用したラミネートウッドですが、バイオマスの観点から材料用の森林を保有しており、単純に木材を伐採して材料として切り出し使用するだけでなく、伐採後の植樹から栽培を通して次世代につながる形になっているそうです。<br />
<img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-5423" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/05/41b79ddabf0b77efe6b113a0f22bb47d.jpg" alt="ラミネートウッド" width="350" height="234" /></p>
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</div>
<h2><span id="toc5">最後に&#8230; ローンチは2023～2024年の予定</span></h2>
<p>ドリームシンフォニーのローンチ予定は、当初2016年の予定でした。しかし、2020年現在でも、その姿を現していません。遅れの理由は、木造で史上最大という挑戦が意外に苦戦しているのではないかと考えられています。また、このプロジェクトの計画が始まってから、スーパーヨットの技術は大きく変化しています。現段階で紹介されているものは、計画確定段階でのものなだけでに10年近く経過しています。おそらく実際にローンチされる段階では、全長が&#8221;Sailing yacht A&#8221; よりも長くなり、名実共にセイルを持つヨットの中で世界最大にしてくる可能性は非常に大きいのではないかと思います。たった2メートルしか違わないのですから、バウスプリットを追加したり、後方のスイミングステージを延長するなどは容易にできそうだからです。</p>
<p><img decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-5424" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2020/05/4e0d46586c9da9c12a04d68b76380546.jpg" alt="ドリームシンフォニー" width="350" height="232" /><br />
また、電気推進力と発電などのパワーマネジメント関係についても、太陽光発電の効率は飛躍的に向上し、燃料電池技術も確立しています。更に、セーリング中のプロペラによる回生発電など、20ノット以上で航行できる能力があるのですから、最新技術が投入され超大型でありながら化石燃料への依存度が極端に低減されるか、または全く依存しない形に計画が変更される可能性もあります。最近、この船の最新情報は聞こえてきませんが、どんな形で最終形が発表されるのか、とても楽しみですね。</p>
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		<title>世界最大のメガセーリングヨット「ホワイトパール」</title>
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		<dc:creator><![CDATA[malusailing]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 18 Aug 2019 14:23:37 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ヨットのいろいろな楽しみ方]]></category>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>このブログを書き始めた時に、世界のスーパーセーリングヨットや更に巨大なメガセーリングヨットを日本の多くの方々にも知って頂きたと考えていたので、徐々に個別のヨットのことをご紹介しようと思っていました。その前哨戦として、昨年の12月に「世界最大セーリングヨットランキング」という記事をリリースしました。そこでランキングトップにご紹介したのが、今回ご紹介する&#8221;S/Y A&#8221;（セーリングヨット A）です。このヨットは、帆をもつセーリングヨット（帆を動力源とするヨット）の大きさランキングでは第1位ですが、ヨット全体（帆を持たないヨットも含む）ランキングでは第9位の大きさになります。大きなヨットは現代の造船技術では超大型客船同様に幾らでも大きく造ることができ、そこに目新さを感じることはありません。しかし、帆を動力源とした「いわゆる帆船」を現代に超大型で造るという事は、単なる大富豪の道楽だけでは済まない技術的ハードルがあります。つまり、このような新たな帆船技術のアプローチはこれからの造船技術的に非常に大きな意義あるものです。それは、営利企業である造船会社や船舶設計家がアイデアは持っていてもなかなかそれを実現できる機会はありまん。&#8221;S/Y A&#8221;は、その機会を与えるとともに、それ自体が新たな帆船技術開発のチャレンジの場であったと言えます。</p>
<p><img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SY_A.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-2932" alt="セーリングヨットA" width="300" height="300" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SY_A.jpg 300w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SY_A-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SY_A-200x200.jpg 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SY_A-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>そこで今回、世界最大のセーリングヨット『A』、別名 ホワイトパール &#8220;WHITE PARL&#8221; について、ちょっと深堀りしてみたいと思います。</p>

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</div>
<h2><span id="toc1">S/Y A の最新技術</span></h2>
<p>タイトルの&#8221;S/Y A&#8221;は、このヨットのスターンに書かれている船名です。S/Yは勿論、セーリングヨット（Sailing Yacht)を意味します。この現代の巨大帆船は、フランス人の Frenchman Philippe Starck の設計でドイツにある Nobiskrug という造船所で3年の歳月を掛けて建造されました。帆船として世界一というだけでなく技術面でも最高の技術が集約されたメガセーリングヨットです。全長142.81メートル、全幅24.88メートル、総重量は12,700トンで固定キールは吃水線より8メートル下にも達します。総セイル面積3747㎡で東京ドームのグランドの約1/4もの広さにあたります。8層のデッキにゲストルームが8室、6層目のデッキにはヘリコプターを収容することもでき、内部にはダンスルームなどもあり内装の多くは鏡面貼りだと言われています。総乗組員数は20人のゲストを含めた54人、デッキは総チーク貼りで3つのスイミングプールと水中のキールエンドの部分には水中を眺めることができる展望室があります。各種の操船やコントロールは全てタッチパネル式のハイテク制御システムになっており、セイルの上げ下げやアンカーの操作など全てを黒いガラス式のタッチパネルで操作可能としています。内部は赤道地域の高温から極地の零下の極寒までにストレスない船内環境を提供するエアーコンディショニングシステムなど並外れた快適さを提供する革新的な技術が導入されています。このメガヨットの建造費用は各種の最新技術の開発コストを含めておよそ500億円を超えるとも言われ、このコストの多くは一般船舶向けに各種の技術特許をライセンスすることで回収される目論見であるそうです。</p>
<h4><span id="toc2">世界最大のカーボンコンポジット製マスト</span></h4>
<p>このヨットで用いられた最新技術の中でも最も困難を極めたのが「自立型のカーボンコンポジット素材で造られた91ｍの高さのマスト」です。<br />
この高さは神戸港にあるポートタワーの高さ（避雷針を除く）とほぼ同じで、世界中の帆船の高さで最も高く、当然のことながら製造コストも世界最高です。そんなマストをスタンディングリギン無しに自立式にするということだけでも難題ですが、要求される条件は自立型で90ノットの風速にも耐えることができるという超難題です。<br />
このチャレンジにはオランダの Dykstra Naval Architects が設計を担当し、イギリスのMagma Structuresが製造を担当しました。カーボンコンポジット素材でこのサイズのマストを製造できるのは世界でこの会社だけで、要求強度は40Mn(40メガニュートン)、それに対して重さは1本あたり15トン程度というものです。この要求値はジャンボジェット機の翼が飛行時に掛かる負荷の2倍にも上り、長さは90メートルを超えるにも関わらず観光バス1台分程度の重さで造らなくてはなりませんでした。この難題をクリアするためには新たな製造技術の開発が必要でした。因みにジャンボジェット機の片側の翼の長さはおよそ32メートルですから、3倍近いサイズのものを継ぎ目なく、更に写真で見てわかるように少し湾曲した形で一体成型しなくてはならなかったわけですから、前代未聞のチャレンジだったと言えます。<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SYA.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-2955" alt="セーリングヨットA" width="400" height="355"></p>
<h4><span id="toc3">このチャレンジの背景</span></h4>
<p>業務用船舶（客船や貨物船）の世界では、地球温暖化対策として重油の使用が地域的に禁止になったり、燃料の使用量に応じて税金（環境税）を課すなどの形で、船舶のエミッション規制（温室効果ガスの排出規制）が世界的に強化され始めています。その対応策としてエンジンの改良や排出ガスの改善などの技術開発が行われてきましたが、燃料自体に規制が入るようになった近年、燃料が不要な風の力を補助動力とした航海が再び注目され始めているのです。そのような背景から&#8221;S/Y A&#8221;は、それに対する造船技術の開発を目的にこのヨットを造ることで試作したとも言えるのです。その中でも軽量で強靭かつ超大型マストの開発は大型船には必須となることから、巨額の開発費を投じてこのようなマストと共にセイル制御システムを開発したわけです。</p>
<h4><span id="toc4">その他の新技術</span></h4>
<p>&#8220;S/Y A&#8221;のハル（船体）はスチール製ですが、軽量化のためにデッキ上の構造物などはカーボンファイバーを組み込んだ素材が用いられ、デッキ上はオールチークデッキとなっています。</p>
<p><img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/deck.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-2950" alt="オールチークのデッキ" width="400" height="252"><br />
更に、&#8221;S/Y A&#8221;はモーターアシスト・セーリングヨットという新しいカテゴリーのヨットと定義されていますが、この「モーターアシスト」とは、電気を使って電気モーターを駆動させスクリューを回す電動モーターを推進動力源として持っています。電気は船内の生活設備や船の制御でも常に必要となることから、従来の発電機は電気の使用量に関わらず一定量の発電を行っているため、燃料も電気も無駄になっていました。&#8221;S/Y A&#8221;の発電システムは必要量のみを発電する最新式の可変発電システムを採用し、更に蓄電も行っています。これにより、燃料を使うのは発電機のみで、推進力としてのエンジンは搭載しておらず、電気モータを使用することで低エミッション化を実現しています。<br />
風の力と電動モーターによる可変ピッチプロペラを自動制御することで、最大船速は21ノット、巡航で16ノットを実現しています。</p>
<div class="wc-shortcodes-row wc-shortcodes-item wc-shortcodes-clearfix">
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</div>
<h2><span id="toc5">遊び心を忘れないヨット造り</span></h2>
<p>&#8220;S/Y A&#8221;は最新造船技術による試作と技術開発のフィールドテストを兼ねているとも言えますが、やはりそこはヨットですから遊び心も忘れてはいません。3つのスイミングプールや格納式のサンデッキはヨットの向きに関わらず楽しめるように両舷に準備されています。更に、スターンのスイミングデッキやヘリパッド（ヘリコプターの発着台）、ダンスホール、そして船底のキール最後尾に設けられた水中展望室など、やはり贅を尽くしたものになっています。</p>
<h4><span id="toc6">重さ2トンの極厚水中ガラス</span></h4>
<p>船底のキール最後尾に設けられた水中展望室は、水深8メートルの位置にありますが、この部屋から水中をみるために3つの大きなガラス窓が取り付けられています。</p>
<p><img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/glass.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-2941" alt="船底のガラス窓" width="300" height="167"><br />
この楕円形のガラス窓を船底に取り付けるためには、ロイド船級協会の定める安全基準である「作動中の10倍の圧力に耐える」要件をクリアするために、鋼鉄製のタンクにこのガラス窓を取り付け、ドイツの南側の国境近くのBodensee にある水深が120メートルある穴にこれを沈め耐圧検査を実施したというエピソードがあります。<br />
このガラスの厚みは30センチ近くもあり、重さは2トンもあるそうです。</p>
<h4><span id="toc7">このヨット専用にデザインされたテンダーボートたち</span></h4>
<p>このヨットには開閉式のガレージの中にこのヨット専用にデザインされた4艘のテンダーボートが収められています。<br />
<img decoding="async" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SYAtender.jpg" class="aligncenter size-full wp-image-2945" alt="" width="300" height="301" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SYAtender.jpg 300w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SYAtender-150x150.jpg 150w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SYAtender-200x200.jpg 200w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2019/08/SYAtender-100x100.jpg 100w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /><br />
<span style="font-size: x-small">※</span><span style="font-size: x-small">以下の船名部分に写真リンクを張っていますので、ご覧ください。</span><br />
<a rel="noopener" href="https://www.superyachttimes.com/uploads/store/photo/38016/image/large-72a9fa677b7180eaedf3188841026545.jpg" target="_blank">SYA 1.</a> このテンダーボートは、テンダーと言うには勿体ないパワーボートです。オーナー夫妻専用の10.7メートルのハイスピードボートで1930年代のボートをイメージしたデザインのカーボンファイバーボディーにヤンマーのエンジンを2基搭載し、トップスピードは平水で53ノットです。<br />
<a rel="noopener" href="https://www.superyachttimes.com/uploads/store/photo/38022/image/large-07b135ebfa8c3ba41c044f41bf2073ed.jpg" target="_blank">SYA 2.</a> こちらのテンダーボートも10.7メートルのエンクローズド・リムジンテンダーで、クルーの操船だけ外部で行うデザインになっています。荒れた海でもオーナーやゲストが濡れることなく移動が可能なスタイルのテンダーです。密閉型のキャビンなので、できるだけ船のローリングを抑えるジャイロスタビライザーが装着されています。<br />
<a rel="noopener" href="https://www.superyachttimes.com/uploads/store/photo/38013/image/large-11fa689aab74d2ecab24dfe99c5da517.jpg" target="_blank">SYA 3.</a> このグラステンダーはSYA 2.の天井が昇降式になったような形になっており、ゲストが周囲を見ながら航行できるようになっています。<br />
<a rel="noopener" href="https://www.superyachttimes.com/uploads/store/photo/38014/image/large-97d2af693fa8d2b4f230768a4f4f170a.jpg" target="_blank">SYA 4.</a> このテンダーは11.7メートル、9.5トンのフルアルミハルのマルチハルテンダーで、ヨットクルーの移動や貨物の輸送など、ピックアップトラックのような使い方のできるテンダーです。マルチハルなので、船首側が油圧式ゲートで昇降し、ウォータージェット駆動で浅場や砂浜などにビーチングできるようになっています。チークデッキにはタイダウンユニットが付いており、様々な形の荷物を固定し安全に運べるようになっています。</p>
<h2><span id="toc8">最後に&#8230;</span></h2>
<p>&#8220;S/Y A&#8221;はあくまでも個人のヨットなので情報が公開されていない部分も多く、情報も限られています。しかし、このセーリングヨットの出現はヨット界のみならず造船業界でも大きな話題となりました。最後の部分でご紹介したテンダーボートもフルクローズ型のテンダーが準備されているのは、造船業界関係者との商談等でマスコミの目を避ける目的もあるのではないかと感じます。<br />
しかし、このヨットに招待された人々は非常に幸運だと思います。商談とはいえ、この贅を尽くしたヨットで数日をすごせるのですから&#8230;。このヨットのオーナーはロシア9番目の大富豪だそうですが、船籍はイギリスに置いているようで主に地中海方面にいるようです。中に入れなくても、本物のスタイリッシュな姿を後学のために一度は見てみたいものです。</p>
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