<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>AC75 | ヨットを楽しむ ～MALU SAILING～</title>
	<atom:link href="https://malu-sailing.com/archives/tag/ac75/feed" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://malu-sailing.com</link>
	<description>ヨットを楽しむための情報ブログ</description>
	<lastBuildDate>Mon, 02 Nov 2026 20:13:31 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=7.1.4</generator>

<image>
	<url>https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2018/10/cropped-MALUlogo_sq-e1539693868309-32x32.jpg</url>
	<title>AC75 | ヨットを楽しむ ～MALU SAILING～</title>
	<link>https://malu-sailing.com</link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
<atom:link rel="hub" href="https://pubsubhubbub.appspot.com"/>
<atom:link rel="hub" href="https://pubsubhubbub.superfeedr.com"/>
<atom:link rel="hub" href="https://websubhub.com/hub"/>
<atom:link rel="self" href="https://malu-sailing.com/archives/tag/ac75/feed"/>
	<item>
		<title>世界最高峰のヨットレースとは？</title>
		<link>https://malu-sailing.com/archives/9210</link>
					<comments>https://malu-sailing.com/archives/9210#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[malusailing]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 02 Nov 2026 20:13:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ヨットレース]]></category>
		<category><![CDATA[AC75]]></category>
		<category><![CDATA[America's Cup]]></category>
		<category><![CDATA[IMOCA 60]]></category>
		<category><![CDATA[Rolex Sydney Hobart Yacht Race]]></category>
		<category><![CDATA[The Ocean Race]]></category>
		<category><![CDATA[VENDÉE GLOBE]]></category>
		<category><![CDATA[アメリカズカップ]]></category>
		<category><![CDATA[シドニー・ホバート・ヨットレース]]></category>
		<category><![CDATA[ジ・オーシャンレース]]></category>
		<category><![CDATA[セーリング]]></category>
		<category><![CDATA[フォイリングヨット]]></category>
		<category><![CDATA[ヴァンデ・グローブ]]></category>
		<category><![CDATA[世界一周ヨットレース]]></category>
		<category><![CDATA[世界最高峰のヨットレース]]></category>
		<category><![CDATA[外洋レース]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://malu-sailing.com/?p=9210</guid>

					<description><![CDATA[世界には、さまざまなヨットレースがあります。身近なクラブレースから、世界中のトップセーラーが集まるオリンピックや国際大会、何か月もかけて地球を一周する外洋レースまで、その規模や内容もさまざまです。 では、世界最高峰のヨッ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>世界には、さまざまなヨットレースがあります。身近なクラブレースから、世界中のトップセーラーが集まるオリンピックや国際大会、何か月もかけて地球を一周する外洋レースまで、その規模や内容もさまざまです。</p>
<p>では、世界最高峰のヨットレースは？と考えると、答えは簡単ではありません。</p>
<p>ヨットレースには世界共通の最高位ランキングがあるわけではなく、最新技術を競うレースもあれば、単独で世界一周するレース、クルーで競うレースなど、競技の内容も大きく異なります。</p>
<p>そこで、世界最高峰と呼ばれるヨットレースにはどのようなものがあるのかを考えてみると、それぞれ異なる特徴を持つ4つの大会が候補として浮かんできました。</p>
<p>そこで今回は、この4つのヨットレースがなぜ世界最高峰と考えられるのか、それぞれどのようなレースなのかなどを書いてみたいと思います。</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-9211" src="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2026/11/IMG_0991.png" alt="" width="300" height="300" srcset="https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2026/11/IMG_0991.png 300w, https://malu-sailing.com/wp-content/uploads/2026/11/IMG_0991-150x150.png 150w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>

<h2><span id="toc1"> ヨットの速さと技術を競う最高峰</span></h2>
<p>世界最高峰のヨットレースとして、まず名前が挙がるのは、何と言っても America’s Cup（アメリカズカップ）でしょう。</p>
<p>その歴史は1851年にまでさかのぼります。</p>
<p>英国南部のワイト島を一周するレースに、米国から大西洋を渡ってきたスクーナーのAmerica号が参加し、英国のヨットを破って優勝しました。このとき獲得した英国王から贈られたジャグ（トロフィー）が、後に America’s Cup と呼ばれるようになります。大会名の America は国名ではなく、この優勝艇の名前（アメリカ号のカップ）に由来しています。</p>
<p>このヨットレースの仕組みは、トロフィーを保持するヨットクラブに対して、ほかのクラブが挑戦するという独特の競技方式です。アメリカに渡ったカップをどうしても英国に奪還したいということで、英国側からアメリカのヨットクラブに挑戦状を送ったことから、このような方式がその後受け継がれています。</p>
<p>米国のニューヨーク・ヨットクラブは1870年から1980年まで24回の防衛に成功し、1983年にオーストラリアの Australia II が勝利するまで、132年間にわたってトロフィーを保持し続けました。</p>
<p>America’s Cup が他のヨットレースと大きく異なるのは、セーラーの操船技術だけでなく、ヨットそのものの設計・開発能力も競い合うところにあります。船体形状、キール、セイル、艤装など、その時代の最新技術が投入され、各チームは少しでも速いヨットを造ろうと開発を重ねてきました。</p>
<p>現在使われているのは、全長約75フィート（約23m）のAC75と呼ばれるフォイリング・モノハルです。船体の左右に取り付けられた可動式のフォイルで揚力を発生させ、船体を水面から浮かせて走ります。水に接する部分を減らすことで抵抗を大幅に小さくし、条件が整えば50ノットを超える速度に達します。</p>
<p>かつての America’s Cup では、船底の形状やキールの設計が勝敗を左右する重要な要素でしたが、現在ではフォイルの形状や制御、空気抵抗、セイルの空力性能などが、速さを追求するうえで大きな意味を持っています。ただし、速いヨットを造れば勝てるというわけでもありません。</p>
<p>レースは基本的に2艇が直接対戦するマッチレースで行われ、スタート前の駆け引きから風の変化を読む戦術、相手艇との位置関係、タックやジャイブのタイミングまで、セーラーの判断と操船技術が勝敗を大きく左右します。特にフォイリング艇では、旋回中に速度を落としすぎるとフォイルによる揚力が不足し、船体が着水して大きく減速することがあります。高速を維持しながら正確に操船する技術も求められるわけです。</p>
<p>次回の第38回 America’s Cup は、2027年にイタリアのナポリで開催されます。5月22日から始まるLouis Vuitton Cupで挑戦者を決定し、その勝者が2024年大会を制した Emirates Team New Zealand に挑みます。America’s Cup 本戦は7月10日に始まる予定です。</p>
<p>2027年大会でも前回同様のAC75艇が使用されますが、乗員数は従来の8人から5人に減り、これまで人力で担っていた油圧システムの動力の一部がバッテリー（電動）に置き換えられます。艇の性能だけでなく、乗員の役割や操船方法にも変化が生まれそうです。</p>
<p>170年以上の歴史を持ちながら、常に新しい技術を取り入れ、ヨットの速さを追求し続けてきた America’s Cup は、ヨットの設計・開発技術と、世界のトップセーラーによる操船技術を競うという意味では、世界最高峰と呼ぶにふさわしいレースといえるわけです。</p>
<h2><span id="toc2">単独で世界一周を競う最高峰</span></h2>
<p>America’s Cupがヨットの設計技術と操船技術を競う最高峰だとすれば、Vendée Globe（ヴァンデ・グローブ）は、たった一人で地球を一周する外洋レースの最高峰といえるでしょう。</p>
<p>1989年にフランスで始まったこのレースは、4年に一度開催され、単独・無寄港・無援助で世界一周するという、極めて厳しいルールで行われます。スタートとフィニッシュは、フランス大西洋岸の港町レサーブル＝ドロンヌで、そこから大西洋を南下して、アフリカ南端の喜望峰、オーストラリア南西部のルーウィン岬、南米大陸南端のホーン岬を回って、再び大西洋を北上するというコースで地球を一周します。航程は約24,000海里（約44,000km）で、その大部分を強い偏西風と大きなうねりが続く南大洋で航海することになります。</p>
<p>使用するヨットは、IMOCA 60と呼ばれる全長60フィート（約18.3m）のモノハルです。IMOCAとは外洋レース用のクラスのひとつで、船体の長さや喫水、安全性などに規定がある一方、船型やフォイルなどの設計には一定の自由度が認められています。近年の艇では、船体の左右から突き出した大型フォイルによって揚力を発生させ、船体の抵抗を減らしながら高速で帆走します。ただし、America’s CupのAC75のように船体全体を水面から浮かせて走ることを基本とする艇とは、設計思想は異なり、IMOCA 60では、長期間にわたって荒れた海を走り続ける必要があるため、速さだけでなく、船体の強度や復元性、操船のしやすさも重要になります。</p>
<p>さらに、このレースではすべてを一人でこなさなければなりません。セイルの交換やトリム、気象情報を使ったコース選択、艇の整備や故障への対応、そして食事や睡眠まで、ほかのクルーに任せることはできません。もちろんオートパイロットは使用できますが、風向や波の変化に合わせてセイルを調整したり、航路を判断したりするのはスキッパー自身です。何日も続く荒天の中で、艇を壊さず、できるだけ速く走らせながら、自分の体調も管理しなければならないわけです。</p>
<p>1989年の第1回大会では、優勝したTitouan Lamazou（ティトゥアン・ラマズー）が約109日をかけて地球を一周しました。それから艇の設計や気象予測、航海計器などの進歩により、2024〜2025年の第10回大会では、フランスの Charlie Dalin（シャルリー・ダラン）が64日19時間22分49秒という大会新記録で優勝しています。約35年の間に、世界一周に必要な時間は40日以上も短縮されたことになります。</p>
<p>どれほどヨットが進化しても、単独で南大洋を航海する厳しさそのものがなくなるわけではありません。高速化した艇では、波による衝撃や船体への負荷も大きくなり、スキッパーには速さと安全性のバランスを考えた判断が求められます。</p>
<p>次回の第11回Vendée Globeは、2028年11月12日にレサーブル＝ドロンヌをスタートする予定です。参加艇は最大40艇。出場するためには、事前のIMOCA Globe Seriesで成績を残すことに加え、実際に使用する艇で所定の単独外洋レースを完走する必要があります。</p>
<p>2028年大会では、海洋観測のための科学機器の搭載が義務づけられるほか、これまでは航海中に必要な電力はエンジンで充電することもできましたが、再生可能エネルギーで賄うことも求められています。世界一周の速さを競いながら、外洋レーサーの技術開発や海洋観測にも役割を広げているわけです。</p>
<p>単独で地球を一周するだけでも大変な挑戦ですが、Vendée Globeでは、それを世界のトップセーラーたちと競いながら達成しなければなりません。単独外洋レースの最高峰と呼ばれる理由は、まさにそこにあると言えます。</p>
<h2><span id="toc3">チームで世界一周を競う最高峰</span></h2>
<p>前に紹介したVendée Globeが単独で世界一周するレースなら、The Ocean Race（ジ・オーシャンレース）は、クルーがチームを組んで世界一周を競う外洋レースです。</p>
<p>この大会が始まったのは1973年。当時はWhitbread Round the World Race という名称で、英国のポーツマスをスタートし、世界各地の港に寄港しながら地球を一周するレースとして開催されました。その後、Volvo Ocean Race という名称で開催された時代を経て、2019年に現在の The Ocean Race へと名称が変わりました。50年以上にわたって世界のトップセーラーが挑戦してきた、フルクルーによる外洋レースを代表するヨットレースです。</p>
<p>Vendée Globeとの大きな違いは、複数のクルーでヨットを走らせることと、世界各地の港を結ぶレグ制で競うことです。レグとは、ある港から次の寄港地までの区間のことで、それぞれのレグの成績をポイントに換算して総合成績を競うものです。</p>
<p>寄港地では艇の整備や修理、クルーの休養などが行われますが、海上に出れば昼夜を問わずレースが続きます。長いレグでは数週間にわたって航海することになり、クルーは交代で当直をしながらヨットを走らせます。ヘルムを取る人、セイルをトリムする人、航路や気象を判断する人など、それぞれの役割を分担しながら、艇の性能を最大限に引き出していきます。</p>
<p>しかし、単に人数が増えれば速く走れるというものでもありません。セイルチェンジやタック、ジャイブではクルー全員の連携が必要です。特に荒れた海で大型のセイルを扱う場合、一つの判断ミスや作業の遅れが大きなタイムロスにつながることもあります。また、数週間に及ぶ航海では、睡眠不足や疲労が蓄積する中で、チームとして高いパフォーマンスを維持し続けなければなりません。</p>
<p>使用するヨットも、時代とともに大きく変化してきました。かつては Whitbread 60 や Volvo Open 70、Volvo Ocean 65 など、このレースのために専用開発された艇が使われていましたが、2023年大会からはIMOCA 60 が採用されています。</p>
<p>これは Vendée Globe でも使用されている全長60フィート（約18.3m）の外洋レーサーです。大型のフォイルによって揚力を発生させ、高速で帆走する艇ですが、Vendée Globe では一人で操船するのに対し、The Ocean Race では複数のクルーで扱います。同じ IMOCA 60 でも、クルーがいることでセイルの交換やトリムを頻繁に行いやすくなり、艇の性能を引き出すための運用にも違いが生まれます。</p>
<p>2023年大会では、米国の11th Hour Racing Team が総合優勝しました。米国籍のチームとしては大会史上初の優勝でした。この大会では、速い艇を持つことはもちろん、長期間にわたって艇を良好な状態に保ち、クルーの能力を最大限に発揮させることが重要になります。</p>
<p>次回の第15回The Ocean Raceは、2027年1月17日にスペインのアリカンテをスタートする予定です。</p>
<p>特に注目されるのは、最初のレグです。アリカンテを出発した艇団は、大西洋を南下して喜望峰を回り、南大洋を東へ進んで、ニュージーランドのオークランドを目指します。その距離は約14,000海里（約26,000km）で、大会史上最長のオープニングレグとなります。その後は南大洋を通ってホーン岬を回り、ブラジルのイタジャイへ、さらに米国フロリダ州のセントピーターズバーグ・クリアウォーター、ポルトガルのカスカイスを経由し、最後はサウジアラビアの紅海沿岸にあるAMAALAでフィニッシュする予定です。</p>
<p>2027年大会でも IMOCA 60 が使用され、各チームには少なくとも1人の女性セーラーが常時乗艇することが求められます。また、各艇には海洋観測機器が搭載され、レース中に海水温や海洋環境などのデータを収集する取り組みも続けられます。</p>
<p>世界一周という長い距離を、世界のトップセーラーたちがチームを組んで競うThe Ocean Raceは、艇の速さ、操船技術、気象判断に加え、クルーの連携や長期間にわたる艇の管理まで、あらゆる能力が試され、チームで挑む外洋ヨットレースという分野では、世界最高峰と呼ぶにふさわしい大会でしょう。</p>
<h2><span id="toc4">伝統と厳しい海況に挑む外洋レースの最高峰</span></h2>
<p>ここまで紹介した3つの大会とは少し性格が異なりますが、世界を代表する外洋ヨットレースとして忘れてはならないのが、Rolex Sydney Hobart Yacht Race（ロレックス・シドニー・ホバート・ヨットレース）です。</p>
<p>このレースは1945年に始まり、毎年12月26日のボクシング・デーにオーストラリアのシドニーをスタートします。</p>
<p>もともとは、シドニーからタスマニア島のホバートまで、仲間たちでクルージングを楽しもうという計画でした。ところが、参加を誘われた英国海軍のジョン・イリングワース大佐が、レースにするなら参加すると提案したことから、9隻のヨットによる競走となったのがその始まりで、第1回大会では、イリングワースが指揮するRaniが優勝。その後、世界各国から外洋レーサーが集まる国際的な大会へと発展していきました。</p>
<p>コースは、シドニー湾を出発してオーストラリア東海岸を南下し、バス海峡を横断してタスマニア島の東岸を進み、ストーム湾からダーウェント川を遡ってホバートにフィニッシュする約628海里（約1,163km）です。</p>
<p>Vendée Globe や The Ocean Race のように地球を一周するわけではありませんが、このレースが世界屈指の外洋レースと評価される理由の一つに、航行海域の海の厳しさがあります。特にバス海峡は、強い風と複雑な波が発生することで知られています。オーストラリア大陸とタスマニア島に挟まれた海域では、低気圧や寒冷前線の通過によって風向や風速が大きく変化し、潮流やうねりとの組み合わせによって、短く急峻な波が発生することがあります。そのため、単に速いヨットを走らせるだけでなく、気象の変化を予測し、どのコースを選ぶか、どのタイミングでセイルを縮めるかといった判断が重要になります。</p>
<p>この海域の厳しさを物語るのが、1998年の大会です。レース中に猛烈な嵐が発生し、スタートした115隻のうち完走できたのは44隻。多くのヨットが転覆や損傷に見舞われ、6人のセーラーが命を落としました。この事故をきっかけに、外洋レースにおける安全装備や参加資格、荒天時の対応などが改めて検討されることになりました。</p>
<p>Sydney Hobart のもう一つの特徴は、参加するヨットの種類が非常に幅広いことです。America’s CupのAC75や、Vendée GlobeのIMOCA 60のように特定のクラス艇だけで競うのではなく、100フィート級の大型マキシヨットから、比較的小型の外洋レーサーまで、さまざまな艇が参加します。そのため、この大会には大きく分けて2つの勝負があります。1つは、どのヨットが最初にホバートへ到着するかを競う「ラインオナー」です。これは実際のフィニッシュ順で決まるため、船体が大きく、高速性能に優れたマキシヨットが有利になります。そして、もう1つが、IRCというハンディキャップ制度によって、艇の性能差を補正した修正時間で競う「総合優勝」です。総合優勝艇には Tattersall Cup（タタソール・カップ）が授与されます。</p>
<p>この方式では、必ずしも最初にフィニッシュしたヨットが総合優勝するとは限りません。大型艇が圧倒的な速さで走り抜けても、気象条件をうまく利用した小型艇が修正時間で上回ることがあります。実際に2025年の第80回大会では、100フィートの Master Lock Comanche がラインオナーを獲得しましたが、総合優勝は JPK 10.30 の Min River でした。Min River はダブルハンド、つまり2人だけのクルーで参加したヨットです。大型艇やフルクルーのレーサーを相手に総合優勝を果たしたことは、この大会の特徴をよく表していると思います。また、2017年には100フィートのLDV Comanche が、1日9時間15分24秒というコースレコードを樹立しています。628海里をわずか33時間余りで走り切ったことになり、平均速度は約18.9ノットに達します。</p>
<p>次回の第81回大会は、2026年12月26日にシドニー湾をスタートする予定です。2026年10月23日に発表されたエントリーリストでは、107隻の参加が確認されています。その中には4隻の100フィート級マキシヨットが含まれ、ラインオナーを巡る高速艇同士の競走が期待されています。また、前年の総合優勝艇 Min River も、新しい JPK 10.50 で再び参加する予定です。</p>
<p>世界一周レースに比べれば短い距離ですが、さまざまな大きさのヨットが同じ海域で競い、変化の激しい気象条件の中で、それぞれの艇の性能を引き出していく、長い歴史と国際的な評価に加え、外洋航海の技術、気象判断、そして艇とクルーの総合力が試されるという点で、世界最高峰の外洋レースの1つといえるでしょう。</p>
<h2><span id="toc5">最後に…</span></h2>
<p>今回は、世界最高峰と呼ぶにふさわしい4つのヨットレースを紹介してみました。こうして見てみると、同じヨットレースでも、それぞれ競っているものがずいぶん違いますが、車で言うところのF1やGTカーレースのような、最新技術を追求するレースもあれば、ワールドラリーのような、車とチームの総合力とポイント制で競うもの、更にクルマの世界には無い、たった一人で地球を一周するレースもあります。どれが一番なのかを決めることは難しいですが、それぞれに世界最高峰と呼ばれるだけの理由があるように思います。</p>
<p>僕は個人的には、日本人スキッパーの白石康次郎さんが長年に渡りチャレンジし続けてきた Vendée Globe をずっと追いかけてきたので、クルーザー乗りにとっての世界最高峰はVendée Globeだと思ってきました。特に2020-2021年大会では、レース初日から毎日、白石さんの航跡をAISやチームから発信される情報などから辿り、彼の居る海域の気象状況を毎日調べ、主催者やチームから発信されるプレスリリースを読み、頭の中で彼が今どんな状況なのかを想像し、レースフィニッシュまでをFacebookに発信しました。この年のVendée Globeは、ハードな海況で船を壊してしまう選手が多い中、白石さんもメインセイルが破れてしまうというリタイアしてもおかしくない状況を乗り越え、破れたセイルがつなぎ合わされセイルアップされた画像を見て、再び走り始めた時にはパソコンの前で男泣きしてしまいました。その後、見事に完走を果たした時には、嬉しくて、当時Facebookでかなり盛り上がった記憶があります。ここ数年で急速にITと衛生ネットワーク網が進化した事で、最近のオーシャンレースでは、簡単に誰でも情報を得て楽しめるようになったこともあり、こう言った世界規模のヨットレースも手軽に見れるようになりました。</p>
<p>これから2026年末のSydney Hobartを皮切りに、2027年にはThe Ocean RaceとAmerica’s Cup、2028年にはVendée Globeが開催される予定です。</p>
<p>それぞれの大会で、どのようなレースが繰り広げられるのか、楽しみですね。</p>
]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://malu-sailing.com/archives/9210/feed</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
