「ハワイでサンセットセーリングを楽しむ」の第3回は、ディズニーアウラニリゾート “Aulani, A Disney Resort & Spa” やフォーシーズンズ “Four Seasons Resort Oahu at Ko Olina” が来たことで近年活気づいているオアフ島第二のワイキキとも呼ばれるコオリナエリアですが、このリゾートエリアから乗ることができるサンセットセーリングを今回はご紹介したいと思います。

サンセットセーリングの話に入る前にコオリナについて少しだけご紹介します。
「コオリナ “Ko’olina”」とはハワイ語で「至福に満ちた」という意味で、古代ハワイアン王族の静養地として使われたと言われるパワーエリアです。
キャンベル家(現在は全米に渡る不動産投資家一族)が現在のカポレイエリアからコオリナ周辺の地域に広大なサトウキビ農園をつくっていましたが、コオリナエリアはプライベートな保養地として保有していたそうです。農園の閉鎖により売りに出され、地元の開発者であるハーバードホリタが日本人投資家の協力を得て1980年代にこの土地を購入しリゾート建設を始めました。その後、日本のバブル崩壊と長期の景気低迷により日本の投資が止まってしまい、しばらく放置された状態が続きましたが、1998年に新たな開発業者であるジェフストーンが全てを購入し、一気に開発が加速化して現在の姿になりました。

コオリナのある西部リーワード・コーストは、オアフ島の中でもワイキキのある東部ウインドワード・コーストと比較するとドライな気候で晴天率が非常に高い地域です。また、海の波は穏やかで海の色はオアフ島の中で最も綺麗なエリアだとローカルの人たちは言います。第二のワイキキとしてリゾート開発が現在も進んでいますが、静かで落ち着いた保養地としての趣は現在も変わりません。また、コオリナはオアフ島の中で最もサンセットが綺麗に見える場所でもあります。キャンベル家が保養地としてコオリナを保有し続けたのもわかるような気がします。

コオリナエリアのサンセットセーリング

コオリナエリアにはエリア内にあるコオリナマリーナから出発するツアーとコオリナから20分程度のワイアナエのハーバーから出発するツアーがあります。

HOLOLE’A KAI


コオリナマリーナ内にあるコオリナオーシャンアドベンチャーズ “Ko’olina Ocean Adventures” が運航する53feet、GOLD COAST YACHTS社製カタマランです。
“HOLOLE’A KAI”はハワイ語で「海を自由に航海する」という意味で、オアフ島西岸を北上する美しい海岸線に沿って2時間のサンセットセーリングです。
このサンセットセーリングは、水曜日と金曜日の夜に行われています。
料金は大人$89、子供$79、幼児$30です。料金には無料のシャンパン2杯と簡単なおつまみが含まれています。

“HOLOLE’A KAI” WebSite

MANA cruises


コオリナマリーナから出港するプライベートクルーズヨットです。”THE CAPTAIN’S”サンセットクルーズは、1日3組6名限定のツアーでゆとりを持ってリラックスしてツアーを楽しむことができます。ヨットは46feetの3ベッドルーム、3トイレ、フルキッチン、ラウンジエリアからなるラグジュアリーチャーターヨットです。
料金は1人$195、0-2才の幼児は$95です。料金には、バーでのアルコール&ソフトドリンク、テイスティングメニュー(ショートリブステーキ、アヒサラダ、ハーブチキン、スパイシーツナのタルタルなどのおつまみメニュー)が含まれています。また、ベジタリアンメニューを希望する場合には、予約時に伝えれば対応できるそうです。
夏場は夕方17時、冬場は夕方16時に出港し、約2時間半のサンセットクルーズを行います。また、$1100で貸切ることも可能です。その際も乗船人数は最大6名までとなります。
ちょっと料金お高めなツアーですが、プライベート感満載のシグネチャーサービスを約束してくれるツアーとなっています。

“MANA cruises”website

KO NAU LANI


コオリナエリアからナナクリ(大相撲の元「小錦」の出身地)方面に20分ほど行ったところにワイアナエハーバーがあります。ここから出港しているサンセットカクテルセーリングをやっているのが”Hawaii Nautical”。この会社はワイキキエリアでもカタマランの運航をしている会社です。”KO NAU LANI”はハワイ語で「あなたの天国」という意味。65feet、80人乗りの大型カタマランヨットを使用しています。
サンセットカクテルセイルは毎週月曜、火曜、水曜、金曜に行われ、料金は大人$89、子供$59です。料金に含まれるのは、2杯までのアルコール類チケット、ソフトドリンク、おつまみビュッフェ、コオリナの各ホテルからの送迎です。
夕方の16時から16時半頃に各ホテルへの送迎があり、17時ワイアナエハーバーを出港、およそ2時間半サンセットクルーズを楽しめます。

“Hawaii Nautical”website

西部リワードコースト

ハワイ諸島には東側からの貿易風が吹くために、オアフ島のワイキキ側沿岸を東部ウインドワードコースト(東部「風上」沿岸)と言い、コオリナ側沿岸を西部リワードコースト(西部「風下」沿岸)と呼んでいます。確かに、東部側のココヘッドなど登ると、東側からの強い風で吹き飛ばされそうな時がありますし、東側の海岸線は風波に洗われて断崖絶壁な場所が非常に多いのが特徴です。逆に西側は溶岩流とサンゴの隆起によりできた海岸線でごつごつとした雰囲気がありますが、風も波も穏やかなので海の色もとても綺麗なのが特徴です。
また、波が穏やかな西側の海には生物も非常に多く、ホエールウォッチングのツアーやドルフィンスイム、シュノーケリングでウミガメに出会ったり、トビウオの群れに遭遇するなど、昼間のセーリングツアーにおける水中生物の遭遇率は非常に高いことで知られています。

最後に ~コオリナではのんびり過ごす~


僕たち夫婦はハワイに行くとコオリナエリアに必ず滞在しています。理由はワイキキに比べてのんびりできるからです。ワイキキは東京にいるような都会の喧騒が昼夜絶えません。せっかくハワイにエネルギーチャージにきたのに帰ったらクタクタでは意味がありませんから。
ここ数年でディズニーのアウラニやフォーシーズンズ進出の影響もあり、コオリナも日本人観光客の数が以前より増えました。以前は日本人と言えば、シーサイドチャペルでの結婚式に来るくらいで、滞在先で日本人に出会うことは殆どありませんでした。コオリナは日本人向けのガイドなどでは、何もないエリアなのでレンタカーなどが無いと何もできないというような書き方をされているのを目にしますが、ハワイやコオリナの歴史にリスペクトが無いからそんな表現しか思いつかないのだと思います。コオリナは太古の昔から王族も愛する静養地だったのですから、コオリナの地でハワイの”Mana”(マナ:超神秘的な自然の力を指すハワイ語)を感じながらビーチでのんびり過ごし、ハワイで最も綺麗なサンセットを眺め、日常を忘れパワーチャージすることを目的に滞在するというのも良いのではないかと僕たちは思います。

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