今年の気候変動は去年より更に激しくて、9月に入っても海水温が異常に高く、秋雨前線の影響もあって雲が急速に発達し線状降水帯となって、とんでもない量の雨が降るだけでなく、台風級の風が吹いたり竜巻ができたり、それに伴って雷雲ができてあちこちで雷が落ちるなど、まるで地獄絵図のような状態にあっという間になったりしています。

ヨットは風や雨はある程度耐性があるけれど、竜巻に巻かれてはひとたまりも無いだろうし、更に金属製のマストが海上で高々と上がっているので、近辺で雷雲が発生すれば落雷の可能性も高くなります。今や台風のときだけではなく、こう言う気象状態の時にも船の心配をすることになるなんて思ってもみませんでした。

今日、MALU号に行ったら、同じマリーナのヨットに雷が落ちたとの話。夜の到着だったので暗闇で雷が落ちたと言うヨットの状態は目で見てわからなかったけれど、話によると電気系統が全面的にダメになったようで、周囲にはそのヨットよりマストの高い更に大きなヨットもあるのに、マストの高さが一番高かったわけでも無いそのヨットに不幸にも落ちてしまったようです。しかし、話はそれだけでは終わらなくて、その周囲のヨットも計器がおかしくなったなどの影響が出ているとのこと。

これについて、ちょっと調べてみたら、落ちた船には大きな影響は免れないけれど、周囲の船もマストの中に通っているアンテナ線や風光風速計のネットワークケーブルなどが、落雷時に起きる大きな電磁波の影響を受けて、GPSやオートパイロットなどの電子機器の基盤を壊してしまうそうです。このマストの中を通っている金属製マストと電線が電磁波を受信するアンテナの役目ををして電磁波を受け取ってしまい、結果として電子計器類が電磁波の影響で壊れてしまうそうです。これ、正にアンテナの付いている機器も同様に影響を受けるので、VHFやAISなどもやられてしまうそうです。

東京でも先日、線状降水帯の影響で大雨が降り、みるみるうちに浸水被害が出たり大きな被害が出てますが、あの日はとんでもない雷があちこちでゴロゴロピシャードカン!なんて、今まで聞いたことのないような雷が落ちる音がしたかと思ったら、隣の区は全域停電になっていたり、羽田空港でも滑走路に落雷で路面に穴があいたとか…。我が家の周辺は幸いにも何も被害はなかったものの、テレビ報道では東京都心各所でとんでもない状況が映し出されると、これからこんなのが温暖化の影響で更に増えてくるんだろうなって思うと、ヨット乗りとしては更に心配で憂鬱になるばかりです。

こう言った落雷被害、プレジャーボート保険の船体保険を掛けておけば、保険適用になるようなこともあるようで、保険会社によって適用基準や適用されても経年劣化等のマイナスがあったりするそうです。しかし、せっかく保険を掛けているなら、適用するかどうかくらいは確認しておけば、少しは気が休まるかもしれません。

ヨットでも外洋向けに造られたヨットは、落雷してもサッと海に放電できるようになっていたり、電子機器類などにも影響を受けにくくしてあったりなど、落雷対策がしっかりされているヨットもあるようです。それでも直撃したら、無傷では終わらないと思いますが… 自分の船が落雷対策してあるかどうか、一度確認してみようと思いました。

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