僕がダイビングをやっていた頃、一度は体験してみたいと思っていたのがダイブクルーズです。関東圏でのダイビングは、車でダイビングポイントまで行き、そのままビーチからエントリーするという事が多く、ビーチからのエントリーでは行けないようなポイントには小さなボートで連れて行ってもらいポチャンと落としてもらうというダイビングスタイルが主でした。しかし、ビーチダイブでもボートダイブでも重たい機材を背負ったままで、1ダイブ終えると陸に戻りタンク(エア用タンク)の交換を済ませ陸上で次のダイブまでのインターバルをとります。そして、また重たい機材を背負いビーチを歩き(または船着き場まで移動してボートに乗り込み)エントリーというダイビングスタイルですから、1本1本が結構大変で体力も必要となります。これでは非力な初心者女性や中高年ダイバーの中には1日1本だけ、頑張っても2本も潜るともうクタクタと言う人も少なくありませんでした。しかし、リゾートでのボートダイビングは全く様子が違います。大型のダイビングボートにタンクをいっぱい積み込んで、からだ1つでダイビング船に乗り込みポイントまで行くことができます。ダイビングポイント着いたら機材を背負って海に入るだけ。重たい機材を背負って歩くなんて必要は全くありません。1本潜ったら次のダイブまでの間に移動、ポイントに着いてアンカリングすればインターバルの間でもシュノーケリングで遊んだり、釣りをしたり、ランチを食べたりと、ダイビングボートを使うリゾートダイビングは本当に楽ちんで関東圏では殆ど潜らずダイビングするはリゾートに行ったときだけというリゾートダイバーも少なくありませんでした。
ダイブクルーズは、このリゾートのボートダイビングの更に上をゆくもので、ダイビング旅行中の数日間を船上で過ごし、様々なダビングスポットを巡るというものですから、ダイバーの憧れであることはいうまでもありません。
今回は、そんな日本のダイブクルーズの先駆者であり、日本唯一のダイビング&セーリングクルーズを先島諸島をフィールドに展開し、更に近年はカタマランタイプのセーリングクルーザーが3隻体制となり、クルーズやチャーターにも力を入れ始め益々パワーアップしている“24°NORTH” (ニーヨンノース)をご紹介したいと思います。Contents
24°NORTHのDive&Sailクルーズ
40年以上も前から宮古島でダイブサービスを開始し、日本のダイビングビジネスのパイオニアでもある24°NORTH。同社が運航する54フィートのカスタムカタマランヨット“TIDA Again”号はダイブクルーズボートとして専用設計されたカスタムセーリングカタマランです。ダイブクルーズボートと言うと海外にしかないというイメージがありますが、24°NORTH は宮古島をベースに先島諸島でダイブクルーズを1997年から開始し、現在でも日本唯一のDive&Sailクルーズボートです。
Dive&Sailクルーズボート “TIDA Again”
“TIDA Again”号は最大8名迄のゲスト滞在を可能とし、ゲスト用キャビンはツインルームが4室、その他に広いメインキャビンではいつでもゆっくり寛ぐことができます。シャワールームやトイレは両舷に準備され、両舷船尾のスイミングデッキにもシャワー完備なので海から上がって直ぐにシャワーを浴びることだってできます。基本5日間(4泊5日)で10本のガイド付きダイブがありますが、追加でガイド無しのセルフダイブは無制限、アンカリング中はいつでもシュノーケリングだって楽しめます。船上ではクルーズ期間中、朝昼夜の全12食が準備され、クルーズ中に釣り上げた魚なども振舞われます。ポイント移動の際に風が良ければセーリングでポイント移動。ダイビングだけでなくセーリングも楽しめる「大人の休日」を提唱し、日本で唯一無二のダイブ&セールクルーズを行っています。
パラオまで回航し通年ダイブクルーズを実現
八重山諸島がシーズンオフの時期は”TIDA Again”をパラオまで回航。パラオでのダイビングクルーズを運航することで、通年通してダイブクルーズを実現しています。パラオでのクルーズ期間は1月~4月頃ですが、ちょうどこの時期のパラオは最も良いシーズンにあたり、世界中のダイバーが憧れる一度は訪れたいダイビングスポットでもあることから、気の知れた日本のダイビングボートでパラオの海を周遊できるなんてダイバーには嬉しいかぎりです。
チャーターヨット、セーリングクルーズ
ダイブ&セールクルーズが24°NORTHの売りであることに変わりはありませんが、先島諸島をヨットでセーリングしながら巡りたいというのはセーラーの夢でもありますね。自艇を八重山まで回航しセーリングするという手も考えられなくはないですが、回航の手間や準備はとても大変なものになります。
それなら現地でチャーターヨットがあれば…というニーズに24°NORTHが出した答えがチャーターヨットとセーリングクルーズです。沖縄はサンゴ礁の隆起によってできた島々が居並ぶ地域ですから、現地の海の状況に詳しい船長も必要となります。そう言った時にはクルードチャーターで安心してセーリングをすることもできます。勿論、海の事に詳しくなればベアボートチャーターで仲間だけで先島諸島を巡ることだって夢ではありません。また、チャータークルーズもプランニングが可能とのことで、先島諸島をアイランドホッピングしながらセーリングするのも楽しそうですね。
チャーターヨット
クルーズ用チャーター艇”minnie”(ミニー)号はラグーン社製41フィートのセーリングカタマランを使用。広いエアコンの効いたメインキャビンとギャレーを中心に4つのツインベッドルームとトイレ(シャワールーム兼用)を備えています。
クルージングエリアは先島諸島の宮古島から八重山列島、日本最南端の波照間島、最西端の与那国島で、島から島へはデイクルーズ移動が可能です。季節ごとの風向風速やクルージングのコースまでアドバイスまでしてもらえます。チャーター期間は最短1日から可能で空港のある島での途中乗船・下船が可能です。またレンタカー感覚で目的の島で乗り捨てもできるとあって、かなり自由度は高いです。
チャーターの形態はベアボートチャーター、クルードチャーターから選択が可能。
ヨットはLAGOON41の他、LAGOON50・カスタム54の3つのカタマランヨットから人数や遊び方に合わせて選択ができるとのことです。
デイセーリングクルーズ
24°NORTH では、スノーケリング&クルージングやサンセット&BBQクルーズと言った乗合式のデイクルーズも準備されています。カップルでの旅行など1隻まるごとチャーターはちょっと難しいという方には最適ですね。
ダイビングができなくても宮古島周辺の海でのスノーケリングは見たことが無い程の透明度と熱帯の魚たちが迎えてくれること間違いなしです。また、サンセットクルーズは夕陽が見える場所までクルージング、水平線に夕陽が沈む様子を見ながら炭火焼きのBBQと贅沢極まりないですね。また、夕陽が沈んでからの海上で見る星空は、空から零れ落ちそうな星々を見ることができるでしょう。
シュノーケリング&クルージングは、朝10時出港~15時帰港の5時間クルーズです。日替わりのランチ、ソフトドリンク、シュノーケリング3点セット(マスク、シュノーケル、フィン)が含まれています。大人13000円(税別)、7~12才は半額、7歳未満は無料です。
サンセット&BBQクルーズは、15時出港~夜20時帰港の3時間クルーズです。BBQ、ソフトドリンクが料金には含まれています。アルコール飲料は別途料金にて、ビール、チューハイ、ワイン、スパークリングワインなどが準備されています。大人8500円(税別)、7~12才は半額、7歳未満は無料となっています。
最後に ~いつかは先島諸島をセーリングしたい~
素晴らしい自然が残る宮古島の海。そんな海をセーリングできたらどれだけ素晴らしいだろうと、この記事を書きながら思ってしまいました。ダイバーの頃は石垣島までは行ったことがありますが、サラリーマンをしていたこともあり長期の滞在はできませんでした。でも、その数日の滞在とダイビングでも、素晴らしい海と自然と島の人たちと出会い帰りたくなくなったことを覚えています。今度はセーラーとして先島諸島を是非いつか巡ってみたいと強く思いました。
クルーズ及びチャーターの詳細につきましては、24°NORTH HOMEPAGEをご参照ください。
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