来年の3月まで有効期限のある小型船舶操縦士免許ですが、有効期限の1年前から更新は可能なので、こんなの暇な時にやっておくのが一番と言うことで、更新に行ってきました。因みに、1年前に更新しても、有効期限が短くなることはありません。

申し込みはJMRAのサイトから講習会の予約申込みをしたわけですが、前回はコロナ騒ぎの真っ最中で自宅から最も近い会場だった渋谷で受講しましたが、残念ながら渋谷会場は設定がなくなってしまったようで、申込の段階から会場選びで悩むことに…。

都内の会場は、都心へ出ないといけないようで、その後に運輸局へ行って即日発行を受けるためには、運輸局に近い会場がいいなって事で、関東運輸局の本局がある横浜の馬車道に講習会場があったので、そこに申込みました。

自動車の運転免許だと、優良運転者は地域の警察署で、それも無事故無違反だと発行までの時間に待合室でビデオが流れているのを眺めるだけで済むのですが、小型船舶の場合には、しっかり1時間の更新講習を受ける必要があります。そして、講習会が終わっても、その後に運輸局に行って書類提出して発行してもらう必要があるので、コレが面倒でボートスクールなどの代書屋さん(海事代理士)に頼む人が圧倒的に多いようです。まあ、自分でできることを知らない人も多いのかも… 今日も30人近くの受講者数で自分で申請交付を受けようとする人は7人でした。

小型船舶免許証の更新は自分でできる!


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さて、講習会の中身はと言うと、会場に着くと受付をして身体検査を会場で受ける場合には受付後に視力検査があります。それだけで身体検査は終わり。医療機関で受けるより圧倒的に簡単です。費用は1000円。
その後に参加者が揃うと講習会がスタート。法令の変更関係の説明や安全講習が主な内容です。しかし、この講習、自動車に比べると割と中身のある、聞いておいて無駄じゃない話が多くて、僕にとってはダメになりました。

法令関係では、特定免許の講習時間が7時間から15時間に変わったそうで、知床の事故を教訓に救命関係だけなく、事故が発生した時の手順や出航前の確認点検など、これまでの特定講習では、かなりいい加減だったものを増補改善したと言うことでした。まあ、特定免許は昔は一級には自動的についていたもので、それが講習を受けないとつけられなくなって、やってた内容は救命措置、CPRの実習が主だったそうです。事故を契機に内容が見直さされた… まあキッチリやってる事業者は言われなくても安全対策や緊急時の対策などやっておられたに違いないのですが、そんなの全く関係ない…っていう悪徳事業者も居たから知床で起きたような悲惨な事故になってしまったということですね。まあ、しっかり講習会やって、これだけやってるんだからしっかり守ってやらないと船長責任は重たいんだよって言う内容ですね。

あとは安全講習では、大型船(本船)の特性(急に曲がれない、止まるまでに全長の7倍から9倍近くの距離が必要)や小型船での事故事例で小型船でも走らせると死角ができることや、漂泊して釣りをしてる時なども船長は常に周囲に気をつけてワッチを欠かさないというような話がありました。実際に釣りをしていたプレジャーボートと前方視界が速力を上げることで死角になる漁船が衝突した事例紹介がストーリー仕立てで動画放映されましたが、確かに小型漁船って船首が立っていて速力上げると船首が上に上がるのでコックピットから真正面って四角になる船、確かにあるよなって、そう言う船は特に気をつけないといけないなって改めて考えさせられました。

そんなこんなで、お話を聞いて動画を見ているうちに1時間はあっという間に経過して講習会は終了! 受講証明書と身体検査証書、それに免許証の申請書類を貰って、申請の注意事項の説明もちゃんとしてくれます。そんな話を聞きながら、その場で申請書類の書き込み作成をして運輸局に即日発行してもらいに行ってきました。

運輸局は歩いて3分(信号待ち含む)と、実は会場のビルから見える場所。そして、運輸局の入る合同庁舎の1階には郵便局もあるので、ここで印紙を購入して、そのまま申請書の印紙欄に貼り付けて16階にある「海上安全環境部船員労働環境・海技資格課」へ上がり、書類を提出する棚に備え付けのクリアーファイルに書類を入れて提出すれば、あとは名前を呼ばれるまで待ちです。呼ばれて記載事項等確認が終わったら免許証発行してきますので暫くおまちくださいと言われ、また待ち。そこから5分も掛からないうちに再度名前が呼ばれ、受取に新しい免許証番号とサインをすれば、新しい免許証とパンチで穴を開けた前の免許証の2枚を貰って終了です。

午前の部は11:30迄の受付ですが、講習会が11:00に終了して、免許証を受け取ったのが11:30になってなかったかな。結局、10:00スタートの講習会に9:30過ぎに会場入りして、免許証の受取が11:30前だったので、2時間弱で免許証の更新が全て完了できました。

これ、ボートスクールや海事代理士などにお願いすると、書類の作成とかやって運輸局に持ち込んで発行されたら免許証を受け取って自分の手元に免許証が来るまで1週間から10日程度も掛かってしまいます。そして、ボートスクールと海事代理士の手数料が申請料以外に掛からます。大体のところは9000円くらい(今年の10月からは9500円に値上げだそうです)、自分でやれば6350円です。金額的には、そんなに大きな差ではありませんから、ランチ代が浮いたかなった感じですかね。しかし、直ぐに船に乗るって人には即日発行は魅力ですね。

因みに雑学ですが、小型船舶の免許証番号は、末尾の数字が更新の回数だそうです。僕の場合には今回が2回目なので末尾は「2」でその他の番号の数字は同じです。10回目だとどうなるんだろう最初が「0」だから、10回の更新ということは免許取得してから50年だから、結構な年齢になっちゃいますね。僕の場合には生きて無いな… 笑 10回目の更新したことのある大先輩、是非どうなっているのか教えて下さい!

…と言うことで、今回も無事に免許更新、即日発行受取できました。地域によっては、運輸支局や事務所が近隣になくて即日発行なんて無理だよ…って地域もあると思いますが、どうせ講習会に出掛けるなら、ついでに免許証の更新申請を自分でやってその日に受け取って帰ってくるって言うのもアリだと思います。
参考まで申請書類等の記入には、鉛筆とボールペン(今流行りの消せるやつは不可)の両方が必要、ハンコは不要です。書く内容は誰でも書くことができる簡単な内容だけで、自分の名前、生年月日、本籍の都道府県、現住所、連絡先の電話番号、免許証番号 くらいですので、誰でも記入できます。また、書き方は講習会で凡例が貰えますので、それを見て書けば間違いなしです!

朝一番の講習会だったので、お昼前には全てを終え、ランチまで食べて帰路についたのは驚きの11:30でした… 早食いですみません…笑

次は、また5年後です。次回はうちの嫁が初回更新になるので、一緒に行くことになるかな。と言うことで、今回はおしまいです。

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