僕の小型船舶操縦免許証の有効期限は平成32年3月18日までと免許証には記載されていますが、平成は終わってしまったので令和2年3月18日までということで、期限の1年も前から更新はできるのに仕事の関係などで後回しにしていたら更新期限ギリギリになってしまい、3月16日の更新講習を受講するつもりでJMRAの更新講習をネット予約していました。しかし、2月の下旬から3月に入るとコロナ騒動が本格化し始め、ついに外出自粛なんて話までで始める中、身体検査に講習をレンタル会議室の会場で集団で受けるのは感染リスクが心配になり、ちょうどその頃、運輸局が発表した弾力的措置が発表されたので、免許証の更新を先延ばしにすることにしました。更新講習の先延ばしについては、理由書を書き、JMRAに更新講習の受講先延ばしをして貰うと共に、運輸局には現在の免許証で操船できるように裏書をして貰ことにして、とりあえず6月16日までは操船できる状態を保ったまま、コロナの行方を見守ることとしました。

これらの申請のやり方などについては、以前の記事で紹介していますので、まだまだ不安という方はそちらをご参照くださればと思います。

小型船舶免許証の更新は自分でできる!



この猶予措置は実際のところ二段構えになっていて、免許の更新講習を先延ばしに出来る(その間は操船できないけれど、失効にはならない)措置と、更新期限を超えても止むを得ず操船する必要がある場合には、3ヶ月先までは更新しなくても、そのままの免許証で操船することができる(免許証に穴あけ、裏書としてシールで新たな更新期限が記載される)措置があります。
僕は、この後者の方をやったわけです。

新型コロナ感染症対策による小型船舶免許の更新猶予措置



そして、先延ばしにした更新講習の予約日が昨日の6月16日ということで、政府の緊急事態宣言も終了したことと、東京アラートもレインボーブリッジが赤く無くなったので、再度の延長はせずに免許更新作業を進めることにしたわけです。

船舶免許証更新
また、講習を受けたその日の午後には運輸局にも行って、免許証の即日交付(免許証申請)も受けることにして、3月16日中に講習から免許証の交付までをしてきました。
免許更新に関する手続き等の詳細については、以前に書いた記事をご参照頂ければ、誰でも簡単に準備から申込、受講、申請までの一連の作業を行うことが出来ます。実際に僕自身もその方法で申込等を行いましたので、今日現在では実証済みということです。

そこで今回は、実際に受けた更新講習会の様子や運輸局での即日免許証の交付などについて書いておきたいと思います。

ネット申込から講習当日まで

ネットでJMRAサイトから更新講習の申し込みを行うと、講習費用の支払い画面に移り、そこで支払いを済ませると「お支払い済み確認」のメールが届きます。このメールが講習当日の会場の住所や開始時間、当日までに準備するものなどがまとめて書かれていますので、必ずプリントアウトして漏れの無いように準備をしましょう。また、これと同じメールが「講習前日通知」というかたちで、もう一度講習の前日に届きます。明日は講習会だから忘れないでね… 的な意味合いで来るわけですが、書いてある内容は前回と同じです。

※コロナ禍の特別措置を受けて講習日程を変えた場合、前日メールは届きませんので、くれぐれも忘れないように気を付けましょう。また、講習会の受講予定日の変更等の相談はメールに記載の問い合わせ先のJMRA窓口へ電話すれば親切に対応してくれます。

受付から身体検査、着席まで

JMRAから来た(前項で書いた)メールによると、「開始時間の15分前までには受付を終わらせておいてください」という注意書きがありますので、30分くらい前には会場入りをして受付を済ませます。時間ギリギリには混み合って行列になってましたので、時間に余裕を持って来場し、受付されることをオススメします。
受付では、現在持っている免許証と身体検査証明書に貼るための写真の提出を求められます。受付をすると、そのまま身体検査である視力検査の列に並びます。
身体検査は、視力測定器の前に座り、中を覗いて上下左右で答えます。身体検査といっても実際にやることは視力測定だけです。他は特に何もありません。時間にして数分で終わり、その場で「身体検査は合格です」と言われて、指定された番号の席に移動し着席します。
JMRAの職員の方曰く、視力検査以外の内容は口頭質問や視力測定器の前まで来て座るまでの様子や体の動きを見て判断しているとのことでした。非常に合理的、かつ無駄な時間を使うことなく、良い方法だと感じました。

更新講習

更新講習は、おおよそ1時間程度で、前半が変更になった法令関係等の説明などで、後半はライフジャケット着用に関する動画を見ます。これは、自動車免許の更新講習と同じような感じです。
特にメモをとる必要性だったり、テストがあるというようなことはありません。

講習後から退場まで

講習が終わると、ボート免許教室やボート免許更新業者を通じて参加した受講者に関しては、何も貰わず直ぐに退場となりますが、自分で免許証を申請する人は教室に残って申請に必要な書類を受け取ります。受け取る物は、最初に預けた「現在の免許証」、次に「小型船舶操縦士身体検査証明書」「操縦免許証更新講習修了証明書」を貰います。

修了証明書身体検査証明書
また、その後の免許証交付に必要となる「免許申請に関する説明書」(講習受講後の手続き、申請書の記入例)、「操縦免許証更新申請書」(専用のOCR申請用紙)、「申請料の納付書」も封筒に同封されていました。とても親切ですね。

同封書類
書類等を受け取ったら中身をよく確認してから退場するようにしましょう。

免許証申請のための申請用紙を書く

このまま貰った書類を運輸局に持ち込めば免許証が発行されるわけではありません。「操縦免許証更新申請書」を自分で作成する必要があります。内容は簡単に書けるものですが、落ち着いてきちんと書いてから提出する必要があります。内容については、既存の免許証に書かれている内容ですので、記入例を参照しながら記入するだけです。
注意事項としては、OCR読み取り式の用紙なので、申請書の記入は丁寧に必ず鉛筆で書くようにします。(シャープペンシルでも構いませんが、芯が細いと書きにくいと思います。オススメは0.7㎜以上の芯の物だと書きやすいと思います。できれば、やはり鉛筆がベストです。)また、書き損じや上手く掛けなかった時には、消しゴムで消して書き直しが出来ますので、消しゴムも準備しておくと良いと思います。

そしてもう1つ、「納付書」についても、申請日、申請者名、現住所、免許種別、申請事項の書き込みが事前に必要です。こちらは、ボールペンで書きます。

郵便局で納付書に貼る収入印紙を買う

更新手数料は国(国土交通省)に対して行うものなので、収入印紙を納付書に貼ることで支払いが終わります。既に収入印紙を持っている場合には、それを納付書に貼ります。無い場合には郵便局で入手します。更新料は1,350円です。(2020年6月現在)収入印紙の購入は全国の郵便局で入手可能ですので、事前に購入しておいても良いと思います。

運輸局に行って免許証を申請する

免許証を申請すると言うのは、免許証を交付してもらうことです。免許証の交付は、運輸局の窓口に直接行くか、または郵送でも受付しています。手続き方法については、「講習受講後の手続き」に書かれていますので、よく読んで作業を進めてください。

運輸局に直接出向いて即日交付を受ける場合には、受付は土日祝日を除く9時から12時と13時から16時までの受付だと即日発行、16時から17時の間だと翌日交付になります。申請書類等はできるだけ事前に完成させておき、窓口では提出するだけの状態にしておけば、運輸局内での滞在時間は短時間で済ませることが出来ます。(その時の混み具合にもよりますが、提出から発行までおむね15分以内で交付)
申請窓口の横に書類記入台があるので、そこで書類を作成することもできますが、混みあう場合もあるので、できるだけ書類は完成させた状態で出向いた方がスムーズです。

最後に… 実際に自分で更新してみた感想

今回の僕の場合には、朝9時半からの更新講習に参加して、朝9時に現地到着して講習の終わりが10時半過ぎでした。そこから、一旦家に戻って書類作成とランチをとって、時計を見てみたら昼12時半頃でした。そこで、関東運輸局(横浜にある本局)に行って更新申請(免許証の交付)を受けることにしました。
関東運輸局に着いたのが午後1時過ぎで、先ずは収入印紙を買いに合同庁舎1階にある郵便局に行き、郵便局で印紙を貼ってから運輸局の窓口に移動しました。

関東運輸局の受付
窓口に行くと書類受付用のラックがあって、ラックの下段にあるクリアファイルに提出物を全て入れて上段に置いて提出すると提出順に係官に呼ばれます。呼ばれたら窓口に行き、係官が書類の内容確認をして受付してくれます。受付が終わると待合椅子に座って暫く待っていれば、ものの数分で再び呼ばれ、新しい免許証を受け取り、受領書にサインしたら終了です。ここまでの時間は、私の場合には書類の提出から10分掛からない程度の超速発行だったのでとても驚きました。お昼休み明けの時間帯だったので、窓口には多くの人が申請に来ていましたが、その場で係官にどうやって申請するのかなどを確認している人が多くいましたが、その辺はちゃんと準備してから行けば、ものの10分ほどで終えられるので、先に居た人たちをゴボウ抜きで免許証を貰って帰ることができました。やっぱり段取りは大切ですね。
結局、朝9時からスタートして、全てが終わって免許証を手にしたのが午後1時10分過ぎでした。

追伸:更新講習のコロナ対策は大丈夫?

これはあくまでも僕の私見ですが、JMRAの更新講習については、ソーシャルディスタンスが充分か?と言えば、全くそこのところは考慮されていませんでした。隣の席との間隔は1席空けて座る配置、前後は僕の場合には直後に座っている人が居て、とても近いって感じでした。座席指定制にしているのに、席の配置は全く考えられていない感じでした。消毒液が廊下に置いてありましたが、それも入口脇とかではないし、座席を消毒している雰囲気も全くありませんでした。マスクについては、受付けの際にしていない人がいたら、配ってしてもらうつもりだったのかマスクが準備してありましたが、必ず持参するようにしたいものです。

感染するしないは、その人の心がけと行動に掛かっている部分があるので何とも言えませんが、もうちょっとソーシャルディスタンスのことを気にした講習会にして欲しかったなと僕は思いました。

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“小型船舶免許の更新を実際に行ってやってみた” への2件のフィードバック

  1. 更新、自分で出来るのか?を調べたら、ありました。できそうですね(^_^)今回は時間も有るのでやってみます。(人”▽`)ありがとう☆ございます。

  2. ありがとう。とてもわかりやすく,当日をシミュレーションできました。

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