実は以前からエンジンルーム(エンジンはキャビン中央のテーブル下)を出航前点検などで開けるたびに、エンジン下部の台座周辺が何となく汚れているな…とは思っていたのですが、その都度、匂いを嗅いだり、ウエスで拭き取ったりして、気にはなっていたのですが、何だかよくわからない。

まあ、湿気が付いて汚れてるのかなとか思ってたのですが、7月に入ってようやく天候が回復して出航できるようになり、久しぶりに大瀬崎往復セーリング。帰りは海が荒れ模様となり全力で機帆走。その次のセーリングの時に出航前点検のためにエンジンルームを開けて、オイルレベルをチェックしたら、レベルゲージ(ディップスティック)のレベル下ギリギリしかオイルが入ってない。

「え!?」

オイル交換はしたばかりだし、出航前点検ではしっかりレベルゲージの上の方辺りまでいっぱいになってた筈なのに…

そこで、オイルを足してみたら、500mlボトルで2本分のオイルが入りました。

こんなに減るといういう事は、オイルが燃えてるのか、何処かからリークしてるとしか考えられないんだけど、エキゾースト(排気管)から煙は出てなくて、水面見てもオイルが漂ってある気配なし、見た目には海水だけ綺麗に排出されてるので「オイルが燃えてる」は、この段階で除外。

…という事は、

何処かから漏れてるんだなって事で、いつもしっとりしてたところ辺りが怪しい、そこにペーパーウエスを敷き、その日は出航することに。

このペーパーウエスを敷いた場所というのが、オイルフィルターの辺り下だったので、もしかしたらオイルフィルターの取付部分からリークしてるんじゃないかと、ペーパーウエスでオイルフィルター廻りを拭いてみたりしたんですが、これだと言う確証は得られず…。

出航して駿河湾で遊んで、その日もいい風が吹いて伊豆半島手前辺りまで行って気持ちよくセーリングして帰ってきたわけですが、オイル漏れが気になるので、バースに戻りエンジン停止後にエンジンルームを開けてみたら、しっかりオイルが目で見てわかるくらいに溜まってる。

これでオイル漏れ確定です。

リークしてる場所は、オイルフィルターではないかと思ってましたが、そんな簡単じゃありませんでした。

エンジンブロックの何処かからの漏れだと、エンジンをバラさなくてはならないなぁ…と、ちょっとブルーになってたんですが、このエンジンは以前にオーバーホールして腰上は全部バラしてガスケット類など全部交換済みなので、ブロックからのリークはないはずと思いつつ、腰下だったらもっと厄介だなぁ…。

そうなると、エンジン全体を見るためには周囲のケースを外さないとしっかり確認することが出来ない、上から見るだけでは漏れている箇所が見つからないので、ここから先を自分でやると東京にその日のうちに戻れなくなるということで、これ以降はいつもお願いしているメカニックさんに漏れ箇所を探してもらい、対策してもらうことにしました。

そして見つけたのが、下の動画。

 

 

オイル漏れ箇所

 

メカニックさんから送られてきた動画を見て、パーツ図で探してみたら、これでした。

エンジンバラさずに済んだと、ちょっと安心。

これ、何のためについてるパイプなんだろう?と以前から不思議に思っていたのですが、Facebookで呼びかけてみたところ直ぐに答えが帰ってきました。

「オイル交換の時にこのパイプからポンプを使ってオイルを吸い出すためにあるパイプ」

なるほど、自動車だと下からオイルドレーンボルトを外してオイルを抜いたりしますが、船では下抜き出来ないのでこれを使うんですね。自動車だと上抜きの際には、オイルレベルゲージが刺さってるパイプから抜くので、船でも同じようにするのかと思ってましたが、専用のオイル抜きパイプがあったんですね。

 

 

なるほど、オイル交換したばかりだったのですが、このパイプを使ってメカニックさんは交換していて、パイプとポンプを繋ぐゴム管を付け外しする時にストレスが掛かる場所なんですね。古いエンジンだから、塗装が浮いて剥がれ落ち、そこから錆が出て、オイル交換時に揺らしてストレスが掛かって漏れるようになったようです。

アイドリングで30程度の時間で、タラーって感じでも、これを数十分エンジン回し続けたら、結構な量になりますね。おそらく以前から極々微量漏れ続けてたんだと思います。

 

…という事で、MALU号は現在オイル漏れ対策修理中です。

古い船は、いろいろと起きますね。

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