今年(2025)の夏の駿河湾は梅雨明け前から安定した南の風が吹き、春は天候不順に暴風で全くと言って良いほど出航出来なかったのに対してセーリング日和が続くヨット乗りにとっては嬉しいコンディションの日が続いています。

しかし、夏ともなると気温の上昇が気になるところで日中は太陽がギラギラ、陸では気温は35度前後があたりまえと言う状況ですが、海上は安定した南の風により陸に比べて比較的涼しく感じ、陸にいるより海の上の方が快適だったりします。

勿論、陽射しは陸も海上も変わらないわけで、船尾コックピットにはオーニングを出して日陰は必須。夫婦でオーニングでできた狭い日陰に居るわけです。しかし、そんなセーリングでもエアコン冷え冷えの部屋にずっと篭っているよりもはるかに精神的にも良いわけです。

しかし、そんな風があって涼しく感じる海上にいても熱中症になることはあるようで、今年は特にここ最近ヨット乗りでも熱中症になる人が大幅に増えているようです。

 

何故、涼しくても熱中症になるのか?

  1. 体内の熱はこもったままのことがある
    風で皮膚が涼しく感じても、実際には体内の温度(深部体温)が上昇している場合があるそうで、これに気づかず長時間いると熱中症になるそうです。
  2. 湿度が高いと汗が蒸発しにくい
    風があっても湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温調節がうまくできないそうです。汗が蒸発しないと体温が下がらず、熱中症のリスクが高まります。
  3. 自覚しにくい
    風で「快適」と感じていると、つい水分補給や休憩を怠ってしまい、知らないうちに脱水や熱疲労が進行していることがあります。

 

対策は?

  • 風があって快適だと感じていても こまめな水分・塩分補給 を忘れないようにする。
  • 30分おきに少しずつ水を飲む。
  • 湿度にも注意する。(高湿度だと熱中症リスクが上昇する)
  • 「のどが渇いていなくても飲む」を意識する。
  • 積極的に日陰にいるようにする。

 

要注意となる症状

  • 頭痛、めまい、だるさ、吐き気、筋肉のけいれん、判断力の低下などがあればすぐに水分補給を。
  • 意識がぼんやりしてきたら、すぐに体を冷やすアクションを起こす。

 

熱中症対策に有効な準備

  • 飲み物は必ず積んで出航しましょう。でも、ビールや缶酎ハイなど、キンキンに冷えて飲んで爽やかでもアルコールのせいで脱水症状になるような飲み物はNGです。最も良いのは水や麦茶など、純粋な水分がベストです。
  • 症状が出てしまった時に海上で救急車を呼ぶわけに行きません。自ら応急処置をしなければなりません。そんな時の為に体を冷やすための氷などを積んで出航しましょう。
  • クーラーボックスや船の冷蔵庫にカチカチに凍った保冷剤を多めに積んでおくと、とても有効です。
  • 保冷剤の代わりに、カチカチに凍らせたペットボトルの飲み物を多めに積んでおいても良いでしょう。(しかし、全部の飲み物が凍っていると必要な時に飲めないので、凍っていない水などの飲み物は多めに積んで行きましょう。

 

 

僕も先日、風があって快適なセーリングだったのに、港に戻ってグッタリしんどいってことがあり、よくよく考えてみたら水分補給が足らなかったようです。喉が乾いてなくても、そして風があって涼しいからと言って油断しないことが大事なんですね。

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