僕たち夫婦は30フィート以下のヨットには乗ったことが無いのですが、日本におけるセーリングクルーザーの多くは30フィート以下の小型クルーザーが今でも主流です。小さなキャビンに小さなバースは、海版ソロキャンパーと言う感じで、シングルハンドで航海するには無理が無い大きさとも言えます。そんな小型クルーザーですから、僕たち夫婦のような初心者なら、本来は小さなヨットから徐々にステップアップすべきだったのかもしれません。しかし、僕には小さなヨットは全くイメージできなかったのです。何故なら、小さな船は1級船舶免許を取るときの教習艇だけで、それ以外はダイビングをやっていた頃も含めて、全て大きなボートやヨットだったからです。ですから、最初に経験したヨットが小型ヨットなら、小型ヨットでの楽しみ方を知って、それをイメージしたヨットライフを描いていたかもしれません。

先日、ミニトランサット(6.5mの小型クルーザーレーサーで大西洋を横断するヨットレース)のDVDが我家に届いたので、それを見て思ったのは、こういうサイズのヨットも面白そうだなって思ったのです。

そこで今回は、ミニトランサットと、僕たちが見たDVDについてご紹介したいと思います。

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ミニトランサットという大西洋横断ヨットレース

大西洋単独横断ヨットレース「ミニ・トランサット “Mini Transat”」は、2年に1度行われる6.5メートルの最小オフショアレーシングヨットを用いてシングルハンドで大西洋を横断するヨットレースです。


2019年に行われたこのヨットレースは、9月22日にフランス南西部のラ・ロッシェルをスタートし、ラス・パルマス(スペイン領・カナリア諸島)までの1350マイルをを第一レグとし、11月2日スタートの大西洋横断となる第二レグは、マルティニーク島(カリブ海・フランス領)までの2700マイルとなっており、2レグ合計でおよそ4050マイル(7500キロ)を何れもシングルハンドで競うもです。実際にかかる日数は、第1レグが7~10日程度、第2レグは15~20日程度掛かります。風や天候次第で日数は大きく変わりますが合計で約1ヶ月間たった一人、小さなヨットで孤独と戦うレースです。

Mini6.50 クラスについて

Class Mini6.5クラスは、将来本格的なオーシャンレーサーになることを目指す登竜門としてのクラスで、オーシャンレーサーとしては最小の全長6.50mヨットですが、非常に厳しいクラスルールが詳細に設けられており、不沈構造や高強度でありながらも高性能なレーシングヨットです。

CLASSE MINI
このクラスには、プロダクション艇とプロトタイプ艇の2つの種類があります。
下の動画はプロダクション艇の一例です。プロダクション艇は、通常のクルーザーレーサーで細かなレギュレーションによりサイズ、材質、強度、セイルエリアなどが規定されています。

基本的な仕様は以下の通りです。
全長 6.50m、最大幅 3.0m、ドラフト 1.60m、最大重量920Kgとなっています。
セイルエリアは、メインセイル 24sqm、ジェノア 17sqm、コード5 38sqm、スピネーカー 81sqm となっています。
Mini6.50

こちらはプロトタイプ艇の一例です。プロトタイプは、フォイリングやウイングセイルなど、最新技術が投入された艇で、IMOCA60クラスのミニ版とも言える艇種となっています。基本的な不沈構造などのレギュレーションは変わりません。

Mini6.50 ARKEMA3

ミニトランサット挑戦の全記録DVD

ドキュメント映画「レンダー 7500マイル ~少年の夢~ 鈴木晶友 614日間 1万4千キロ 挑戦の航跡」が発売され、ミニトランサットへの挑戦の記録映画となっています。映画では、鈴木選手のプロフィール紹介から、艇の購入、艤装、練習、予選とも言える参加資格取得のためのレース参加、そして本戦となるミニトランサット2019での様子などが収録されています。

映画化に向けてのクラウドファンディングの案内動画です。

こちらは映画予告動画になります。

最後に…

こういうレースの情報は、専門誌やヨット界向けのwebでは紹介されていますが、興味がある人しか理解できない内容になっており、なかなか一般の人には理解し難い状態です。しかし、この鈴木選手のDVDリリースは、非常に解り易く、日本では非常に稀な映像だと思います。
世界的オーシャンセーラーである白石康次郎さんの活動すら、日本ではなかなか紹介されませんし、動画でも彼の様子を紹介しているものは非常に少ないです。そう言った意味で、今回のこの鈴木選手のミニトランサット挑戦映像は、非常に貴重なドキュメント映像だと思いますし、是非いろいろな人に見て頂きたいものです。特に次の世代である子供たちにも見てもらいたい作品だと思いました。

尚、鈴木選手の挑戦の様子は、YouTube(Masa Suzuki チャンネル)でも多くの映像がアップされています。是非こちらもご覧頂きたいと思います。

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