ヨットのキャビンは大人の隠れ家として、又は家族の別荘として、セーリングする次に大切な楽しみの場所でもあります。暑い夏、寒い冬はスカイライトハッチ(天窓)やポートライトハッチ(窓)、スライドハッチ(キャビンの出入口)は閉め切ってエアコンや暖房を使いますが、その他の過ごし易い時期にはハッチを全て開け放しキャビンの中に風や新鮮な空気を入れたいですよね。しかし、ハッチを開け放しておくと気になるのが「虫の侵入」です。
我がMALU号も、ポートライトハッチが6箇所、スカイライトハッチは3箇所、そしてスライディングハッチと合計で10箇所もあるのですが。そのうち網戸があるのはポートライトハッチの4箇所だけです。残りの6箇所には何もありません。これでは、虫の侵入は防ぐことができないので、何か良いものは無いものかといつも考えるのですが…。
ということで、今日はヨットのキャビンで快適に過ごすための虫よけグッズを幾つかご紹介したいと思います。
Contents
蚊取り
蚊取りと言えば、渦巻きタイプの蚊取り線香がもっとポピュラーですが、その他にも、火を使わない電気タイプ、スプレータイプなどがありますが、渦巻きの蚊取り線香は狭いキャビンでは煙たくて不向きですし火を使うので火災も気になります。スプレータイプは蚊の特性で蚊が壁に居る時間が非常に長いことから壁に予めスプレーを吹き付けておいて殺虫するという原理ですが、家よりも壁に人が常に近いヨットのキャビンでは、体に擦れてしまうので不向きです。そうすると電気式が残るのですが。電気式もコンセントに刺すタイプと電池タイプの2種類があります。コンセントタイプはAC100Vが必要ですので陸電の取れる船なら気兼ねなく使えますが、陸電が無い場所では使えません。そうすると、最も良いのは電池式という事になります。
スイッチを入れっ放しでも200日と長期間使用ができ、電池と薬剤の交換は同時(電池と薬剤が一体型)と便利な設計になっています。また、電池式は効き目が弱いと言われてきましたが。これは従来品の3倍のパワーで殺虫するそうです。電池式の最大のメリットは置く場所を選ばないこと、メインキャビンから寝る時にはバースへの移動も楽々。更にコックピットに出てのんびりしたい時には屋外でも効果を発揮するという優れものです。
ヨットに1個あっても邪魔にならない大きさですから、常備品としても良いのではないでしょうか。
スクリーン(網戸)
蚊取りは蚊には有効ですが、その他の虫の侵入を食い止めることができません。その点、スクリーンを全てのハッチ(出入口や窓など)に取り付ければ、外部からの侵入を防ぐことが出来ます。
元々、ハッチの製造メーカーは其々のハッチに合ったスクリーンをオプションとして設定していますが、自分の艇のハッチが何処のメーカーの物か解らないとか、古い艇だと既にそのモデルが生産完了していてオプションの在庫が無いなど、なかなか純正品のスクリーンを取り付けるのは難しい状況にあります。そこで、汎用品で何か良いものが無いのかという事になります。
それに応えてくれたのが、”WATERLINE DESIGN” の MOSQUITO NET / BUG SCREEN です。
スカイライトハッチ用
スカイライトハッチには2通りの方法があります。1つの方法は、ネットカバーをハッチの上から被せてしまう方法、もう一つの方法は、非常に画期的な方法でハッチの裏側に取り付けた吸盤で紐を引っ張り、ハッチの内側にあるスクリーンを引っ張り上げてキャビンの天井に密着させる方法です。
スカイライトハッチにネットを被せます。ネットの下の(デッキと接する)部分には鉛の砂の重りが入っていて浮き上がらないようになっていますので隙間もできません。ハッチの裏側にロールスクリーンなどが付いている場合、このタイプを使います。
ハッチの裏側に何も付いていない場合には、こちらの方法が最も手軽で加工の手間もありません。ハッチのガラスの内側にラインを引っ張るための吸盤を取り付けスクリーンを吊るします。スクリーンをハッチの付いている天井に密着させるため、ラインに付いているアジャスターを持ち上げて調整します。
ポートライトハッチ用(舷窓用)
先にご紹介したスカイライトハッチ用と同じ原理で
キャビン内のスクリーンをポートライトハッチのガラス面の内側に付けたラインで引っ張り、キャビンの壁に密着させます。
スライディングハッチ用(コンパニオンウェイ)
このネットカバーはスカイライトハッチのカバータイプと同じように、周囲の重りが入っていてハッチ開口部周辺の隙間を無くすようになっています。立ち上がり部分が逆オーバーハングになっていなければ、ベルクロやフレームなどは必要ありません。
WATERLINE DESIGNの製品はAmazon.comで購入が可能
Amazon.comの利用は、日本のAmazon.co.jpのアカウントでは購入ができませんので、初めての方はアカウント登録をしてからご購入ください。登録は簡単にできます。また、アカウント登録すると、日本への送料が表示されます。(Amazon primeの表示が出ていても日本へは別途表示の送料が必要となります。)
最後に…
キャビン内部への侵入者は、蚊だけに限りません。様々な虫や鳥までキャビンに入ってくることがあります。また、カラスがキャビンに入ってきて、置いていた食べ物を持ち去ったなんて話も最近では聞かれるようになりました。こういった対策にもネットの取付はとても有効です。
是非、こういったものを活用して、ヨットのキャビンで快適に過ごして頂きたいと思います。
タグ : WATERLINE DESIGN, キャビンで快適に過ごす, セーリングクルーザー, マリーナ, ヨット, ヨットが好きな人とつながりたい, ヨットのある暮らし, ヨットの楽しみ方, ヨットを楽しむ, 網戸, 蚊取り