MALU号にポータブル電源(ポタ電)を積んで、このブログにその顛末を去年の7月に書きました。その後は、特に不具合もなく今も我が家のヨットライフにおいて、とても便利に働いてくれています。

我が家の場合、今のところヨットは週末別荘として主に使っているので出航しても駿河湾を出ることはないデイセーリングがメインですからポタ電のバッテリーが上がってしまう程使うことは無く、もっぱらセーリング中に暖かい物が欲しくなった時に海上で電気ポットでお湯を沸かしたり、電子レンジで温めたり、夏場は冷蔵庫は常時運転となったので冷たい物飲み物がいつでも冷たいまま飲むことができると言う感じです。
そして、サブバッテリー上がりの心配が全くなくなったので、そういうストレスから解放されたのはポタ電を導入して最大のメリットだと感じています。

さて、前回導入時の記事で走行充電器を年内には設置すると書いていたのですが、残念ながら今日現在において未だ稼働していません。

実は、現在MALU号に設置したポタ電(BLUETTI AC240)をインストールした当時は走行充電を行うには一般的なリチウムバッテリーシステム用の走行充電器を設置するしか方法が無かったのですが、その後にBLUETTIの競合メーカーである EcoFlow社が自社のポタ電専用のオルタネーターチャージャーという走行充電システムを発売し、とても悔しい思いをしていました。しかし、遅れること半年程度でBLUETTI社からも、今度は他社も含めて殆どのポタ電の走行充電ができるチャージャー1 というな製品がローンチされ、それを先行販売の段階でオーダーしていたのですが、それに付属する予定だった専用の取付ケーブルのメーカー準備が更に3ヶ月ほど遅れた事で、すっかりやる気を失ってしまい、船に届いていてもストレージの棚に放ったらかしにしてました。
まあ、今のところ走行充電でき無くても何も不便も無いし、インストールするための面倒な作業よりも週末のセーリングを純粋に楽しんで、のんびりしたいという気持ちもあって、半ばある事すら忘れそうになっていました。

しかし、ここに来て今度はEcoFlow社からも、この春に他社のポタ電でも走行充電できるオルタネーターチャージャーが発売されたとの情報で、ポタ電の走行充電の環境が一気に広がり始めたこともあり、ちょっと取付をスタートさせる事にしました。

…というか、
寝床にしているクォーターバースの床下にMALU号のバッテリーシステムが入っており、ちょうど季節の変わり目で寝床になってる布団やらベットマットを全部外して外で干そうということで、そのついでに配線だけやっておこうと、ついで仕事で始めたと言うのが正直な話です。(どうでもいいことか…)

それまで箱を開ける事すらしてなかったので、初めてチャージャー1 とご対面。
本体は思ったよりも小さくコンパクトで軽い物でした。
何より驚いたのが、一緒に来た(遅れに遅れた)オプションの配線ケーブルですが、サーキットブレーカー付きで防護被覆付きの出来の良さに驚きました。
そして、このケーブルをメインバッテリー側のターミナルに取付るだけという簡単さです。後はチャージャー1ともう一方を接続し、チャージャー1からポタ電に接続すれば完成という簡単さです。

まあ、作業としては簡単なんですが、この配線や設置作業などが面倒なわけで、今回はとりあえずバッテリーとチャージャー1の間のケーブル敷設のみをやったのですが、露出配線はしたく無いので船内の壁に配線用の開口をしたり、バッテリーとケーブルの結びをやるのにトータルで2時半間くらい要しました。

特にバッテリーとの結びをどうしようかと悩みましたが、サブで使用しているバッテリーにはエクストラターミナルがついていたので、サブで使っていたバッテリーをメインの位置に移動し、メインで使っていたバッテリーをサブ側に移動するなど、結構面倒な作業となりました。狭いクォーターバースの中で不安定な姿勢でバッテリー持ち上げ、バッテリーがメチャ重だったことをうっかり忘れてマックスパワーで持ち上げてしまい、しっかり腰を痛めてしまいました…

しかし、そこで作業を終えるわけには行かず、クォーターバースの復旧作業までしっかりやって、今回の作業はここまでとなりました。

今回、作業を再開して思ったことですが、サブバッテリーシステムをリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(以下、リチウム)化する事を長く検討してきたのですが、今やポタ電の容量は大容量化も進み、更に必要な容量に追加できるシステムもあるので、充電システムの構築や走行充電など、バラバラのアイテムを組み合わせてリチウム化するより、ポタ電にチャージャー1のような走行充電システムを取り付けるだけでリチウム化したサブバッテリーシステムが簡単に構築できる時代についになったというわけです。また、陸電システムを持たない船でも、ポタ電を陸のコンセントに繋ぐだけで充電できるわけで、更にポタ電が満充電になると、ポタ電のバッテリーからでは無くダイレクトに陸の電気を送り出す事を自動的にやってくれますし、直流系統にもポタ電から出力できるので、ちょっと容量の大きなポタ電を積んで配線接続しておくだけて、面倒なシステム構築が一切不要になるのは嬉しい限りです。

従来型の鉛バッテリーのシステムは現在の船検では触ることが許されないので、バッテリーシステムを全てリチウムに置き換えることはできません。しかし、それであれば手軽にポタ電でサブバッテリーの代わりをさせる、又はサブバッテリーシステムがある船でも、更にポタ電を使ってもう一つのサブバッテリーシステムを持つということが簡単にできるようになったわけです。

我が家の場合には、ポタ電自体も船での使用や常設しても問題ない防塵防水性能のある機種を選んだので、これで10年や15年はそのままでも使えるような気がします。そして、今後もポタ電各社から、もっと進化した機種が登場するんでしょうから、ボートやヨットにもっと手軽に搭載できるようになることでしょう。

腰が治ったら、今度はチャージャー1(本体)の取り付けをやって、走行充電のテストをしてみたいと思います。

  クリック頂けると嬉しいです
にほんブログ村 マリンスポーツブログ ヨットへ

口座開設・新規取引数量に応じて最大30万円キャッシュバック中

コメントを残す

CAPTCHA