僕は妻と結婚する前に15年ほどスクーバ―ダイビングをやっていました。もう、ハマりにハマり、ハワイでインストラクターの資格まで取り、そこで知り合ったインストラクター仲間の沖縄のショップを3年間、サラリーマンをする傍ら手伝っていたこともあります。ですから、自分はそこそこシーマンのつもりでいましたが、ヨットを本格的に始めると解らないことだらけ、幾ら多く海に出ていた経験があっても船に乗ること自体が遊びのヨットと、ダイビングポイントに行くためのダイビングボートでは、使う言葉から気象情報の見るポイントまで違います。そこで戸惑ったのが「単位」です。船なんですから「ノットや海里」は話には出ますが、ダイビングには不要なことです。気象情報の単位も普通にメートル法で違和感なく見ていましたが、ヨットではそれが通用しない。もちろん、直ぐにググって調べたわけです。

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そこで今回は、ヨットで使う「単位」についてまとめておきたいと思います。

ヨット乗りが航海で使う単位は国際標準

ヨットで使う「距離」と「速さ」の単位は「マイル(海里)」と「ノット」が基準となっています。日本では、速さや距離はメートル法を一般的に使いますが、ヨット(船)の世界では「マイル(海里)」と「ノット」が国際標準となっています。

マイル(海里)とは

「マイル」はアメリカなどで用いられている距離や速度を示す単位として知られていますが。ヨット(船)で使うマイルは横にカッコ書きで海里と書いているように、陸で使うマイルとは異なります。海で使うマイル(海里)は、”Nautical mile”を意味しています。これは世界標準なので、”International Nautical Mile”とも呼ばれています。

1海里 (nm)=1852メートル (m)

この1852メートルという半端な数字は、地球上(360度=3600秒)の1度(60秒=1分)の角度(緯度の1分)における海面上の距離です。実際には地球が自転していることで地球は真球ではなく楕円なので、緯度と経度のには実際に誤差が出ますが、それを国際標準として1分を1852メートルと定め標準化しました。

表記上の記号は国際的に定められたものは現在のところなく、M 又は nm と日本の計量法では定められています。
また、日本では”Nautical Mile”は「海里」(かいり)と翻訳され「浬」と言う漢字も作られましたが、当用漢字に含まれなかったことから現在は「海里」と表記されています。

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ノット とは

「ノット」は、1時間に1マイル(海里)進む速さの単位です。
ノットは「結び目」を意味する英語で、速度計ができる以前は、結び目を作ったロープを海面に流し、砂時計(28秒計)の砂が落ちきるまでに幾つの結び目が繰り出していったかで速度を測っていたことから、ノットという単位になりました。

1ノット(kn)=1海里(nm)/時間(h)     (1.852 km/h)

表記上の記号は、計量単位規則ではkt、SI国際文書の記載例ではkn 記載することになっています。

風速のノット

日本の気象情報は風速をメートルまたはキロメートル表記しています。ヨットマンはこのメートル法の風速をノットに置き換えて考える必要があります。また、航海計器の風速計は基本ノット表示になっています。(日本製の計器はメートル法で表示可能)

1ノット(kn)=約0.514m/s(メートル/秒)
1m/s(メートル/秒)=1.946ノット(kn)

1ノット(kn)=1.852km/h(キロメートル/時)
1km/h(キロメートル/時)=約0.539ノット(kn)

メートル法の風速を簡易にノットに換算する

セーリングをするときに厳密な数値は必要ありません。元々、風速という自然の物の早さなので気象情報上の数値自体が平均値になっているので、大雑把に把握できればいいわけです。そういう意味で、簡単な換算の方法は、

m/s(メートル/秒)表記の場合には、数値の2倍がノット(kn)
km/h(キロメートル/時)表記の場合には、数値の1/2がノット(kn)

と考えれば近似値となります。

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フィート とは

「フィート」は航海で使われる単位ではないので世界標準ではありませんが、ヨットの大きさを示す場合に使われる単位です。日本製のヨットの場合にはカタログ値にはメートル法で記載されています。外国艇についてはカタログ値でフィートを用いて表記しているものが多く見られます。

1フィート(feet)=0.3048メートル(m)

フィートはfoot(足)からきている単位で、足の大きさに由来する身体尺からでた単位です。日本の尺も同じ身体尺から来ていますので、国は違えど人間は同じような発想をするものなんですね。余談ですが、日本の1尺は約0.30303m なので、昔の日本人の足のサイズは大きかったのかな?

フィートはおおよそ30センチですから、メートルへの換算は0.3倍すれば大体の大きさは解りますね。

馬力とキロワット

エンジンの出力を表す単位に馬力とキロワットがあります。あまり使わないですが、船検関係でキロワット(kw)での表記が出てきます。
また、馬力には、仏馬力(PS)と英馬力(HP)があります。

1kw ≒ 1.360PS ≒ 1.341HP
1PS ≒ 0.736kw ≒ 0.986HP
1HP ≒ 0.746kw ≒ 1.014PS

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最後に ~ヨットマンはインターナショナルスタンダードで~

日本は基本的にメートル法の国ですので、ヨットをやる際には単位の違いで面倒に感じることが少なくありません。しかし、航海では世界中のヨットマンが同じ単位で共通の情報を見てセーリングしています。日本の気象庁も世界中の観測点から出てくる観測データをコンピューター処理して天気図などを作成していますが、その際の観測データはノット表示になっています。また、世界中の気象台が発表する天気図は国際基準に則って作成されています。しかし、国内一般向けの天気予報で用いる風速はノットをメートル法に換算して提供されています。こういった理由から、気象庁では速度や風速に関して、独自の換算表により発表値が決められています。

マイル(海里)、ノットは安全に楽しくセーリングするためには絶対に必要な知識ですので、是非この機会に覚えておくと良いと思います。

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