ヨット用語で戸惑うのは、船のハード面だけじゃない。ヨットの場合、そもそも知らないと想像すらつかない言葉のオンパレード。僕はダイバー時代にダイビングボートにはかなり乗った方なので、船関係には少しは強いと思っていたが、ヨット初心者のうちはベテランの人たちのアドバイスが宇宙人と話しているような感じでちんぷんかんぷんだった。

「〇〇側にイルカが居るよ!」なんて言われても直ぐに反応できないし、「〇〇側で準備しておいて」なんて言われて、一体どこに行ってよいやらさっぱり解らない。最初のうちは「それってどっちですか?」って聞かなくても周囲の人も初心者に気遣って「あっちだよ」なんて指さしてくれるけれど、やはりとっさの時にはヨット用語で指示してくるのでタイミングよく反応できない。

そこで、今回はそんなことで困らないように方向に関するヨット用語をご紹介します。

ヨットの方向に関する用語

「バウ」と「スターン」

「バウ」(Bow)は前回の船体編でも出てきましたが、方向を指す意味でも使います。
「バウ方向」と言われたら船首方向という事です。つまり「前」です。
「バウ」(Bow)の反対語が「スターン」(Stern)です。
「スターン」(Stern)は船尾という意味で、バウ同様に「スターン方向」が船尾方向という事です。
つまり「後ろ」のことです。

因みに方向を示す言葉は「バウ」「スターン」ですが、船を動かす際には言葉が異なります。

前進する場合は「アヘッド」(a Head)とか「ゴーアヘッド」(Go a Head)と言います。
後進の場合には「アスターン」(a Stern)と言います。
これ、漁船に乗ってるおっちゃんでもこう言います。さすが船乗りですね。

「スターボード」と「ポート」

「スターボード」(Starboard)は右舷を指します。つまり右です。
右側は「スターボードサイド」(Starboard Side)と言います。
「ポート」(Port)は英語で港の意味ですが、船では左舷の意味です。つまり左です。
左側は「ポートサイド」(Port Side)と言います。

「スターボード」と「ポート」は語源が奥深いので別の機会に改めて説明したいと思いますが、
船は港に着けるときは左舷付けが基本です。そこから左側は「ポートサイド」と言います。

その他の方向を示す言葉

ヨットの上で即座に方向を示す言葉として、ヨットの船首方向を0時として時計回りに12時間で表現します。
例えば、右斜め前だと、「1時の方向」とか「2時の方向」と言います。時計の短針と同じような表現ですので、1時と2時の間なら「1時半の方向」なんて言います。
何故、そんな言い方をするのかというと、即座に東西南北で表現するのは難しいからです。
コンパスも何も持っていない状態でクルー全員が即座に理解できる方法として、時間で表現する方法がとられています。

今回の用語は4つプラス2つと表現方法でした。
ちょっと慣れが必要ですが、是非覚えおいてくださいね。

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