僕たち夫婦はハワイ好きで、毎年なけなしの生活費を旅費に回してでもハワイに行くことがヨットに次いで大切な我が家のイベントになっています。ハワイに行く理由はロコモコや有名店のパンケーキを食べるためではなく、綺麗な海や自然豊かな山、そして虹や夕陽は日本ではなかなか見ることができない物が沢山あるからです。僕たちにとってはハワイの自然から1年分のエネルギーをもらい、また次の1年を頑張るというような、僕たちにとってハワイはガソリンスタンドのようなものなのです。それとヨット乗りとして安いヨットパーツを買い漁りに行くという大切なミッションも忘れてはなりません…。(笑) ハワイに僕は20年以上通い続け、今では半月近くはハワイに滞在し、日焼けして真っ黒になっていつも帰国しています。それに加えて、ヨットを持つようになり年中ヨットに乗るようになってからは周囲の人に比べて常に肌の色が濃い目…。妻も僕はいつも見慣れているので、そんなに肌の色の濃さが気になってはいなかったのですが、最近は二人で外出すると明らかに僕たち夫婦は周囲の人たちよりも肌の色が濃いと言うのを実感し始めました。もう、そんなに若くはないので日焼けもほどほどにしておかないと…と言いながらも、海に出れば自然に焼けてしまうので困ったものです…。

しかし、最近気付いたのが、日差しが以前に比べて痛く感じることです。夏でもないのに確実に日焼けするスピードが早くなり、気付けば痛くなっていることが増えてきたのです。そこで、夏でなくても日焼け止めを天気の良い日には必ず焼けやすい部分には塗るようになってきました。僕はそもそもダイビングもやっていたので、もう昔からずっと何もケアせず日焼けしていたので、日焼け止めなんて…という感じでしたが、そんな僕でも日焼け止めを塗らないと肌が痛くなり皮がむけるようになってきたのですから、今では日焼け止めはヨットに必ず常備すると言う感じになりました。

そんな中、昨年(2018年)の夏に「ハワイ州がサンゴ礁への有害性が指摘される成分を含んだ日焼け止めを禁止する法案を可決し2021年1月1日から施行する」というニュースが僕たちの好きなハワイから流れてきました。

日焼け止めの中にサンゴに有害な成分が入っているなんて全く知らずに使い続けてきましたが、これは捨て置けない話です。また、これはハワイだけに限った話ではなく、海をフィールドにする遊びをしている僕たちヨット乗りは規制の有無に関わらず世界中で率先して、このような成分の入った製品は使わないという行動をすべきだと感じています。

そこで今回は、ヨット乗りとして「日焼け止めは必要だけれど、どんな日焼け止めを使えば良いのか」ということについて考えてみたいと思います。

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「なぜ珊瑚礁が大切なのか」基礎知識

珊瑚礁は「海の熱帯林」とか「海のオアシス」と言われますが、様々な海洋生物の住み家として、また安全な産卵の場所としての役目があります。更に地球規模で重要な役割として 海水中の二酸化炭素を吸収し酸素をつくりだす という働きを珊瑚はしています。珊瑚の二酸化炭素の吸収率は1㎡あたり4.3kg/年と言われ、地上の植物よりも多くの働きをしています。これが海の熱帯林と呼ばれる所以でもあります。
そんな珊瑚礁が近年、海洋汚染や海水温の上昇などによる白化現象などで大幅に死滅し減少していることが海洋環境調査保護団体(ヨット界ではタラ号の調査保護活動などが有名)などの調査報告からわかってきました。地球温暖化は刻一刻と進む中、温暖化を食い止める大きな役割を果たすべき珊瑚の保護は今や急務となっているわけです。

The Tara Ocean Foundation

 

日焼け止めの何が珊瑚に悪いのか

海に入るときに日焼け止めを塗るというのが一般的ですが、海上で遊ぶ私たちヨット乗りにとっては、船上でも日常的に日焼け止めを使用します。私たちが日焼け止めを塗って海に入ることがなくても、海辺や船上でシャワーを浴びたり、帰宅後にお風呂に入ることで、日焼け止めの中の化学成分(ケミカル成分)は排水処理場で分解されることなく海に流れ込んでいます。
日焼け止めには様々な成分が入っていますが、そのなかでも日焼けを止めるための紫外線を吸収するする(UVカット)成分のうち「オキシベンゾン “Dioxybenzone”」と「オクチノキサート “Octinoxate”」という成分がサンゴの白化現象や海洋生物の遺伝子損傷を引き起こす原因となり、やがてサンゴを白化させて死滅させるということが研究並びに調査でわかってきたわけです。(白化した珊瑚は既に死んで外側の石灰分だけが残った状態のものを言います。)

ハワイにある環境研究所 “Haereticus Environmental Laboratory(HEL)” によるオアフ島ハナウマ湾での調査では、海水に含まれるオキシベンゾンの平均濃度は4,661ナノグラム/リットル(最高値は約29,000ナノグラム/リットル)だったことが測定されています。海水中にオキシベンゾンが50ナノグラム/リットル以上含まれた場合、様々な海洋生物に悪影響を及ぼすという研究機関の結果と比べた場合、この測定値は異常値を遥かに超えている非常事態値であるということなります。このようなことから、ハワイ州はこれらの成分が配合された日焼け止めの販売や流通を禁止することにしたわけです。

 

Haereticus Environmental Laboratory (HEL)

 

つまり、日焼け止め(UVカット)成分のうち「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」が含まれるものは、日焼け止めに限らず、化粧品やスキンケア商品などを含む全ての製品で配合が確認される場合、それを使うべきではないということでもあります。

※日本では「オクチノキサート」を「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」「メトキシケイヒ酸オクチル(旧表示)」と表示しています。

人にも影響がある「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」

紫外線を吸収するこれらの成分は、紫外線を吸収すると熱エネルギーに変換され放出することで、肌に紫外線が届くのを食い止めるという仕組みの化学合成物質(ケミカル物質)ですので肌に対する負担は非常に大きく、敏感肌や幼児などの肌には問題を引き起こす可能性がある成分でもあります。(事実として、敏感肌用や幼児用の製品にはこれらのケミカル物質は含まれていません。)
更に、HELの研究結果によると、人間の胎児などにも影響を及ぼす可能性があることも報告されていますので、ハワイなどの販売禁止国以外では使えると言っても それを使う人は環境破壊を自らの手で行っている のと同じことだと言えるのです。
更に、ハワイでは「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」が規制の対象になっていますが、実際には紫外線吸収のケミカル物質は、「オキシベンゾン」「オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、メトキシケイヒ酸オクチル:旧表示)」以外にも、「オクトクリレン」「ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル」「ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン」「エチルヘキシルトリアゾン」 などがあり、これも同様の環境破壊を引き起こします。

どんな日焼け止めを選べば良いのか

さて、いよいよ本題に入ります。紫外線吸収成分に問題があるわけですから、その成分が入っていないものを選べばよいという事はイメージして頂けたと思います。では、紫外線吸収成分が入っていない場合、紫外線からどのように肌を守るのかということになります。
基本的にはノンケミカルの有機素材であることが重要です。紫外線吸収成分に代わるものとしては、有機物である「酸化亜鉛」や「酸化チタン」などがあげられます。紫外線を吸収するのではなく反射拡散させるもので、紫外線を物理的に防ぎます。肌への負担が非常に低いことから、敏感肌用や乳幼児用などには以前からこちらの成分が多く用いられています。
尚、これらの成分がナノ化されたものは化学合成されたものとなるため、ノンケミカルとはなりませんので注意が必要です。

つまり、この紫外線を反射する有機成分が配合さているノンケミカル、つまり天然由来成分100%の物を選べば良いということです。

天然由来成分100%(ノンケミカル)の日焼け止め

ハワイ州の規制開始のニュースにより、その他のビーチリゾートを中心とした地域などでも同様の規制の動きが出始めています。更に、生産者側でもノンケミカル製品へのシフトも始まりつつあります。ハワイでは既にノンケミカルの表示やリーフフレンドリーという表示がされた日焼け止めも店頭に並び始めていますので、ハワイに行かれる際には日本からは持参せず、そういう製品を現地で購入して使用されることをお勧めします。
では、日本で使いたい場合、現在販売されている天然由来成分100%(ノンケミカル)の日焼け止めを幾つかご紹介します。

コパトーン「UVカットミルクマイルド」

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コパトーン
¥734 (2019/11/14 00:07:38時点 Amazon調べ-詳細)
コパトーン「UVカットミルクマイルド」は、紫外線吸収剤不使用のノンケミカル処方でSPF35/PA+++という高い効果を実現。アレルギーテスト、パッチテスト済みで、お子様やデリケートな肌にもお使いになれます。

UVイデア XL プロテクショントーンアップ

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La Roche-Posay(ラロッシュポゼ)
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SPF50+/PA++++で洗顔でも落とすことができ、敏感肌のことを考えてつくられた日焼け止め。光を乱反射し自然とトーンアップし自然で上品なツヤを演出し化粧下地としても使えます。

ベビー&ママ サンガード

うるおいを守りながら紫外線をカット、天然保湿因子を配合しているので、肌を優しく保湿できます。天然の紫外線防止成分が含まれたノンケミカル処方でSPF30/PA++、鉱物油不使用、ノンアルコールなど、成分にこだわっているので、デリケートな肌の人や赤ちゃんでも使えます。さらに、クレンジング不要で、石鹸で洗うだけで落とせます。

MAMA BUTTER UVケアミスト

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ママバター (MAMA BUTTER)
¥1,000 (2019/11/14 16:41:03時点 Amazon調べ-詳細)
手間なく使える日焼け止めが欲しいという人には、これがオススメです。スプレータイプで広範囲に広がり短時間でまんべんなく塗布できます。ノンケミカル処方でSPF20/PA++。シトロネラやユーカリなど、虫が苦手な香りのするエッセンシャルオイルや保湿成分であるシアバターが配合されています。

パーフェクト ポーション アウトドア サンスクリーン

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パーフェクトポーション(PERFECT PORTION)
¥2,640 (2019/11/14 00:07:39時点 Amazon調べ-詳細)
天然成分である「酸化チタン」「酸化亜鉛」を紫外線散乱剤として配合し、100%天然成分でSPF50/PA+++ という高ガードとウォータープルーフを実現したオーガニック成分高配合のUVケア製品です。

最後に…(ハワイでオススメのサンスクリーンは?)

ハワイ以外でも規制に乗り出したところが徐々に出てきています。ハワイより早く2020年より規制がスタートするパラオは日焼け止めに限らずスキンケア製品全般で10種類の指定化学物質の入っているものが規制対象になります。また、ハワイと同じく2021年にカリブ海のボネール島でも規制が始まります。このような流れは世界規模で広がりつつあり、使用の制限や流通販売の規制よりも、このようなケミカル成分の使用自体を製造段階で禁止する方向になると思われます。また、 消費者である私たちもこのようなケミカル成分の入ったものは買わない・使わない という心掛けが大切ですね。

ハワイでオススメのサンスクリーン(日焼け止め)ですが、我が家で絶対的な信頼を置いているのがオーガニックスーパーのホールフーズマーケット”WHOLE FOODS MARKET” です。ホールフーズには365というプライベート商品のブランドがあり、この365マークの付いている商品はオーガニックでありながら価格はとてもリーズナブルというものです。(食品はどれも美味しいですよ。)

365 SUNSCREEN

この365ブランドのサンスクリーンはオススメです。SPF50で177mlのスプレー缶タイプ、肌馴染みも非常に良く、お値段は驚きの9.99ドルです。1週間程度の滞在なら1本を2人で全身に使っても十分に持ちます。スプレー缶なので持ち帰りはできないのでたっぷり使って使い切ってしまいましょう…。

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