週末のヨット暮らしの我が家が艇内生活で最も気にすることは、キャビン内の湿気。…と言っても、週末だけなので洗濯物を干すなんてことはありませんが、毎日のシャワーの後にバスタオルをメインキャビンのハンドレールに掛けて干しておくと、朝になってもバスタオルが乾いていないなんてことがあります。外に干しておけばいいように思いますが、潮風ではこれまた乾きが悪く、次に使う時には使い心地が良く無い…という事で、これって頭を悩ませます。

そこで考えたのが、普通のバスタオルでは絶対に乾きが悪いので、速乾性重視の物を使おうという事で、妻は雑貨屋さんのFrancfrancに売っていたマイクロファイバーのバスタオル、僕は洗車用のセームタオルを使うようになりました。セームと言えば、マリンタオルとして一時期流行ったので、ダイビングしていた頃には僕も愛用してましたが、新たに買わなくても家の何処かに使っていないセームがあった筈だと探してみたら、2枚もあったのです。これを僕と妻でそれぞれ最初は使い始めたのですが、妻はどうもセームの感触と使い勝手がお気に召さなかったようです。

セームタオル

セームは使ってみると、やっぱり吸収性がいいし、力いっぱい絞れば吸収性は直ぐに復活。更にしっかり絞って干しておけば一晩でカラカラカピカピに乾くのも、乾いた感がしっかりあって気に入っています。たまに帆船スタッフとして乗船するときにも、持って行くのはセームタオルで僕が使っているものはケース付きなので、乾かす時間やスペースが無い時にはケースに入れておけるので濡れていても問題ありません。しかし、このセームでも乾燥するするのに一晩は掛かるので、ケースに入れたまま長時間放置すると雑菌が増殖してしまいます。使い終えたら水洗いしてきつく絞ってからケースに入れる必要があります。また、非力な女性には、このきつく絞るというのが大変なようです。

そこで、今時もっと便利でいいセームタオルがあるはずだと思い、いろいろと探してみたら、僕の求める機能にバッチリはまっている物を見つけました。

セームタオルとは?

セームタオルは、吸水性の非常に高いタオルのことを言います。セームタオルの「セーム」は、鹿の革を植物油を用いてなめしたもので、非常に薄手で柔らかく滑らかな感触で洗濯もできる革生地です。淡い黄色で非常に柔軟なことから、衣料用やガラス拭き、金属工芸品を磨くなどで使われます。後にナイロンなどの合成した人工セームが開発され、その吸水性の高さから自動車の洗車時の拭き上げなどに使用され、更にスポーツ向けに肌触りなどを改良されたものが出るようになりました。現在では、セームの肌触りと吸収性の高さだけでなく、速乾性や抗菌などの機能が追加されたタオルが出てくるようになりました。

今回セームタオルに求める機能

バスタオルですから、大きくて重くて乾きにくいというのが最大の難点です。また、女性の場合には、頭に巻きたいとか体を覆いたいというニーズもあるでしょう。そこで、今回探すにあたっては、以下のような機能を満たすものをご紹介することにしました。

➀ 大きさ バスタオルですから、大体60×120(cm)の標準的なバスタオルサイズ
➁ 重さ  重さは今使っているセームタオル同等(ケース込みで120g)程度
➂ 入れ物 完全に乾燥できなくても、とりあえず専用ケースに入れて持ち運びできること
➃ 抗菌  完全乾燥できない状態でケースに入れても雑菌が増殖しにくいこと(臭くならない、カビが生えない)
➄ 携帯性 ケースに入って嵩張らないこと(今のセームはビールのロング缶くらい)
➅ 速乾性 水を含んだ時に楽に絞ることができて、乾燥時間が今のセームよりも早い
➆ その他 何か他にも便利機能があったらいいな…

以上の7項目です。

セームタオル紹介

いろいろと探している中で見つけたセームタオルをご紹介します。
詳しい製品の情報は販売サイトリンクをクリックしてご覧ください。

Caloics® 速乾タオル

大きさは3サイズ展開で、バスタオルは60×120(cm)と標準サイズです。マイクロファイバータオルで薄い生地なので、折り畳み時は厚みが普通のタオルの1/4とコンパクト。重さは180gで専用バッグも付いています。

VACNITE速乾バスタオル

created by Rinker
VACNITE
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サイズは152×78(cm)と大きさ的には充分なサイズ。昔のセームタオルのように乾燥してもカピカピに固くなることはないセームタオルです。重さは245gで専用のメッシュバッグも付いています。

The Friendly Swede マイクロファイバーヨガタオル

サイズは50×100(cm)で2枚組の ポリエステルポリアミドマイクロ繊維のタオルです。専用のメッシュポーチが付いていて、携帯性も非常良いです。最初は色落ちするようなので、購入したら必ず数回洗濯してから使用すると良いようです。

Matador NanoDry Shower Towel

いろいろと探してみた中で最も良かったのが、このマタドール ナノドライ シャワータオルです。

このタオルはマイクロファイバーの半分以下の重さのナノファイバーできており、超軽量吸水速乾を実現しています。サイズは120×60(cm)と標準的なバスタオルサイズにも関わらず、142gと超軽量(シリコンケース含む)ということからも、その薄さが感じて頂けると思います。

Matador-NanoDry-Shower-Towel
シリコンケース入り

肌触りは非常にスムーズで吸水力も従来のマイクロファイバーの2倍以上、シャワー後の濡れた肌をひと拭きするだけでドライな状態にすることができ、その高い吸水力からセミロング程度の髪であれば、タオルドライすることもできる程の吸水力です。拭き取りながら重くなってきたら軽く絞るだけで吸水性は復活します。

シリコンケース
MatadorNanoDryShowerTowel

タオルを折り畳むと非常にコンパクトになり手のひらにすっぽり収まるサイズ。カラビナ付きシリコンケースに収納することができます。使い終えたら軽く絞って折りたたみ、このケースに入れてバッグの外側にカラビナを使ってぶら下げておけば、バッグ内に湿ったタオルを入れて持ち歩く必要もありません。また、タオルのタグの部分はループになっているので、フックなど引っ掛ける場所があれば、吊るして乾燥も可能です。

タオルにはGOLD-CORTという抗菌コーティングが施されており、完全乾燥しないままでケースに収納してもカビや嫌な臭いを防ぎます。水を含んだ状態から大きな力を必要とせずに絞ることができ、絞ってから吊るして干せば概ね1時間程度で完全に乾燥するだけの速乾性を持っています。

このマタドールというデザインメーカーは、アウトドアのファブリック系製品を小さくコンパクトに持ち運ぶということをコンセプトにした会社で、バックパックやドライバッグ、ブランケットなどをコンパクトに運べるトラベルギアを開発展開しています。

最後に…

最後に紹介しましたマタドールのナノドライタオルですが、このタオルはフェイスタオルサイズの小さなものもラインナップされています。以前にハワイのココヘッドをトレッキングした際には、超急斜面を登るので持って行ったフェイスタオルが汗だくでびっしょり絞れるほど濡れてしまいました。普通のタオルでは絞って使っても吸水性は落ちてしまいますし、一度濡れたタオルはなかなか乾かずリュックなどのバッグに入れるとバッグや中の物が湿ってしまう心配もあります。しかしこの製品なら、フェイスタオルサイズでもシリコンケースが同じように付いていて、軽く絞るだけで水分の殆どがなくなってしまい、物凄く小さく収納できるので携帯性も非常に良さそうです。
ヨット用のバスタオル、そしてトレッキング用のフェイスタオルも、これにしてみようと思っています。
早速注文したので品物が届いて実際に使用してみた感想なども、更新の際には加筆してみたいと考えています。

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